レッドソックス・吉田 OP戦最終戦で出た!134メートル豪快弾 指揮官も絶賛「頭のいい選手」

[ 2023年3月30日 02:30 ]

オープン戦   レッドソックス5-7ブレーブス ( 2023年3月28日    フォートヤイヤーズ )

<レッドソックス・ブレーブス>初回、逆転2ランを放つ吉田(撮影・光山 貴大)
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 大リーグは28日(日本時間29日)、各地でオープン戦最終戦が行われ、レッドソックスの吉田正尚外野手(29)が、ブレーブス戦で中越え2ランを放った。「4番・左翼」で出場し、初回にオープン戦1号となる豪快な一発。侍ジャパンの主砲としてWBCの優勝に貢献したメジャー1年目のスラッガーが、30日(同31日)のオリオールズとの開幕戦を前に、最高の形で最終調整を終えた。

 最終戦で飛び出したオープン戦1号アーチは、7759人の観衆を騒然とさせる飛距離134メートルの豪快弾だった。初回2死三塁。メジャー通算116勝の右腕モートンのツーシームを完璧に捉え、打球は右中間最深部のフェンスを越えた。

 「速い球を1球で仕留められたのはよかった」。冷静に振り返った本人をよそに、興奮気味にまくし立てたのがアレックス・コーラ監督だ。「カーブ、チェンジアップ、シンカー、カットボールを持っているモートンは最も打つのが難しい投手の一人」と新戦力に改めて舌を巻いた。

 米1年目とWBCが重なり、キャンプ地のフロリダと日本を短期間で往復。チーム再合流後、最初の2試合は無安打だったが、残り2試合で計5打数2安打と仕上げた。自らに課した課題は「中堅方向に打つこと」と「打球角度を上げること」。それを体現する豪快アーチだった。4番を託す方針のコーラ監督も「彼は打席で何をすべきか理解している。頭のいい選手」と信頼感は増すばかり。メジャーではルーキーの立場ながら、既に貫禄すら感じさせている。

 「ボストンに帰って球場の雰囲気も変わりますし、気温が変わる。気をつけながらプレーしたい」と吉田。開幕戦の30日(日本時間31日)、本拠地ボストンは最低気温1度と冷え込む予報だが、フェンウェイ・パークを熱烈なファンが埋め尽くす。「ケガなく一年間戦い、ワールドシリーズ優勝がチーム最大の目標。最後まで完走したい」。明確な目標に向け、心身ともに万全の状態で臨む。(杉浦 大介通信員)

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2023年3月30日のニュース