阪神・湯浅 セ界のクローザーに「絶対に負けたくない」 アレ、セーブ王、そして次のWBCへ思い語った

[ 2023年3月30日 07:15 ]

<ウエスタン オ・神>6回から登板し三者凡退に抑え、笑顔でベンチに戻る湯浅(撮影・後藤 正志)
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 阪神・湯浅京己投手(23)が29日、本紙独占の限定企画「己を超える~アツキ魂~」でセーブ王獲得と猛虎の“セ界一”を誓った。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で同僚だった巨人・大勢投手(23)らと高め合い、26年予定の次回大会では侍ジャパンの主力としてエンゼルス・大谷翔平投手(28)らと再会を期した。帰国後初の実戦調整だったウエスタン・リーグのオリックス戦は1回無失点で準備完了。見届けた岡田彰布監督(65)も初めて開幕守護神を明言した。

 岡田監督から直接言われたわけではありませんが、初めから自分の中では、任せてもらえるなら抑えをやるつもりでいました。昨季は最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得できました。もちろん、今年もセーブ王を狙います。

 仲の良い大勢ばかり言われますが、栗林さんもいるし、ライデル(マルティネス)もいます。だから、ライバルは大勢だけじゃない。栗林さんも大勢も一緒に侍ジャパンでやったので、刺激し合いながら、シーズン中もやれれば…。お互い成長しながらシーズンを過ごせると思うし、やるからには絶対負けたくないです。最後は自分が勝って終わりたいですけど、変なライバル心ではなく、お互い高め合いながら、やっていければ…と思っています。

 WBCでは無事世界一を取って、日本に帰ってくることができました。ザキ(岩崎)さん風に言うと、「世界一を獲ることができてよかったです」ですね。最も印象に残ったのはメキシコ戦。マウンドに上がったら、いつも通りですけど、プルペンやマウンドに行って投げるまでは、めちゃくちゃ緊張しました。打たれたフォークは悪いボールじゃなかったし、自分が投げたいと思って投げました。ああいう場面で、もっとバッターを打ち取れるように、レベルアップしたいと思わせてくれたボールです。

 もっともっと成長して、3年後の次のWBCは真の主力として出たいと強く思います。今回ダル(ダルビッシュ)さんや大谷さんと一緒にやらせてもらって、もっと上を目指したいと思ったし、また一緒に野球をやりたい。1カ月ちょっと、あのメンバーでやって、いざ離れて、本当に寂しい気持ちがあります。

 4月11日まで対戦がない大勢からは「寂しいな」とLINEが来ました。大勢だけじゃなくて、本当にみんなに会えなくて寂しい。バイバイして2~3日で京セラのオープン戦で会ったウダ(宇田川)さんと(山本)由伸さんとハグしたくらいです。今回の代表のブルペンは、去年のタイガースのブルペンの雰囲気と似ていたと思います。やっぱり楽しくやってたし、いい緊張感の中、楽しみながらできました。

 初めてのシャンパンファイトは、めっちゃ楽しかったです。背中に氷をめっちゃ入れられたし、戸郷の顔面にはシャンパンかけてました。タイガースの皆さんとビールかけをしたい気持ちも、本当に強くなりました。しっかりチームの「アレ」に貢献できるように、開幕から自分のピッチングできるように頑張ります!(阪神タイガース投手)

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2023年3月30日のニュース