山梨学院、初4強 “恐怖の6番”進藤主将が火付け12得点は今大会初の2桁得点

[ 2023年3月30日 05:00 ]

第95回選抜高校野球大会第10日・準々決勝   山梨学院12―3作新学院 ( 2023年3月29日    甲子園 )

<山梨学院・作新学院>4回1死、山梨学院・進藤は左越え三塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 頼れる主将だ。山梨学院の「6番・遊撃」の進藤天主将(3年)が、4戦連続安打となる3安打で14安打12得点の猛攻をけん引。今大会初の2桁得点で、春夏通じて初の4強入りを決め「試合中は意識していなかったですが勝ってみるとやっぱりうれしいですね」と喜んだ。

 2回先頭の1打席目。チーム初安打となる左翼線二塁打で打線に火を付け、先制のホームを踏んだ。4回の2得点も進藤の三塁打から、吉田洸二監督も「走攻守三拍子そろった選手になった」と称えた。打率はこの日の3安打で.571まで上昇。“恐怖の6番”として存在感を放ち「センター返しを意識して良い結果が出ている。打撃は好調です」と頼もしい。

 準決勝の相手はプロ注目の真鍋慧(3年)率いる広陵。強力打線同士の戦いに勝てば、山梨勢では春夏通じて初の決勝進出となる。「どんな展開になってもいつも通りの全員野球ができれば勝てる」と進藤。好きな言葉は「俺はできる」。日本一まで、“俺”が導く。(村井 樹)

 ≪29戦目やっと≫山梨学院が、今大会29試合目で初めての2桁得点となる12得点で勝利。開幕戦から28試合2桁得点なしは、大会通して2桁得点がなかった74年(29試合)以来49年ぶりとなった。また、金属バットが導入された75年以降は、最も遅い「猛打」となった。

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