ソフトB・武田 先発ローテ入り“猛追” 2回零封に藤本監督「直球に角度があって良かったね」

[ 2023年3月13日 05:00 ]

オープン戦   ソフトバンク0―3西武 ( 2023年3月12日    ベルーナ )

<西・ソ>6回から登板した武田(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの武田翔太投手(29)が12日、西武とのオープン戦に登板し2回1安打無失点に抑え、先発ローテーション入りへアピールした。宮崎春季キャンプはB組スタートながら、対外試合3試合で計6回を投げ自責点2と安定感を見せ猛追中。首脳陣は先発8人構想を打ち出しており、ここまで開幕投手の大関友久投手(25)ら3人が“当確”、2人が有力な状況で、残る3枠に右腕が割って入る勢いだ。

 ローテーション滑り込みを狙う武田の“ちょっと待った”だ。6回からオープン戦初登板。2回1安打零封で、危なげなく終えた。

 「全体に良かったです。結果を残す以外の別のことは考えず。三振より初球から打ってもらう感じですかね」

 6回先頭のマキノン、この日2長打を打っていた陽川をスライダーで料理し佐藤龍は直球で右飛。7回は連続三振後、川野に左前打されたが、後続を「山なりから手元で変化するようチェンジした」と改良したスライダーで斬り、涼しい顔で振り返った。

 安定した投球を見守った藤本監督もうなった。「直球に角度があって良かったね」。ロングリリーフの可能性を問われると「今年は入れてません」と先発で武田に期待する。斉藤和投手コーチも「安心して見られた。あれぐらいやってくれたらね。まだまだ決まらんねえ」とうれしい悲鳴を上げた。

 変則日程を踏まえて4月は先発8人態勢を敷く予定で、現在の先発候補は10人。開幕投手の大関のほかに、石川が火曜日、東浜は日曜日の先発で当確。藤井もローテーション入り濃厚で和田も有力だ。残る3枠の争い。リードしていたはずの板東、有原、ガンケルが現在、本来の投球と言えない。半面で、高橋礼、武田の評価は上昇中。森ヘッドコーチは「当然だけど内容と結果のいい投手からはめていく。そろそろ決めないと」。あす14日からの巨人3連戦まではサバイバルで、17日以降のオープン戦は開幕モードに入るが、首脳陣は悩んでいる。(井上 満夫)

続きを表示

2023年3月13日のニュース