日本ハム・上原 4回1失点の好投!開幕ローテ入り猛アピール

[ 2023年3月13日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム4-2オリックス ( 2023年3月12日    京セラD )

<オ・日>先発の上原 (撮影・奥 調)
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 日本ハムの上原健太投手(28)が12日のオリックス戦で先発。4回4安打1失点3奪三振の好投を見せ、開幕ローテーション入りへ猛アピールした。「テンポと制球を一番気にしていたので、そこはとても良かった。あとは高さなど細かい修正は必要だが、全体的に見れば良かった」と、表情を緩めた。

 試合前のブルペンで初バッテリーを組む伏見寅威捕手(32)に「自分の考えで1回リードさせてくれないか?嫌だったら首を振ってもいい」と、声を掛けられていた。伏見を信じた初回は2三振を奪うなど、3人で抑える完璧な立ち上がり。2回こそ連打で1点を失ったが、要所は130キロ台後半のカットボールを織り交ぜて寄せつけなかった。

 昨季の決め球はフォーク、チェンジアップが主体。カットボールは主にカウント球だったが、この日は4回1死から森を同球種で空振り三振に仕留めるなど新たな決め球が生きた。伏見は「打者の反応を見て使えるなと思った」。今季加入したばかりで初バッテリーだったが、伏見の既成概念のないリードが、新たな上原の可能性を生んだ。

 開幕ローテーションは加藤貴之(30)、伊藤大海(25)、上沢直之(29)、ポンセ(28)の4人は確定済み。この日は残る2枠を争う“最終試験”だったが、建山投手コーチも「5、6番目を争う立場としては十分なアピールをしてくれている状況です」と及第点を与えた。開幕前にローテ候補に入るのは初めて。「自分の立ち位置をつかみ取れるように」。プロ8年目で巡ってきたチャンスは逃さない。(清藤 駿太)

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2023年3月13日のニュース