前阪神監督・矢野燿大氏 “教え子”中野の失策場面「どうしようかと思って、僕もドキドキしました」

[ 2023年3月13日 19:45 ]

前阪神監督の矢野燿大氏

 前阪神監督・矢野燿大氏(54)が13日、MBSの情報番組「よんチャンTV」(月~金曜後3・40)に出演。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で1次ラウンドを4連勝で突破した日本代表について語った。

 話題は阪神から選出された、中野と湯浅にも発展した。特に正遊撃手・源田の負傷でスタメン出場が続く中野は、11日のチェコ戦で相手の先制点につながる失策をした。矢野氏は「チェコ戦でタイムリーエラーが出た時はどうしようかと思って、僕もドキドキしました。この後(中野)拓夢、大丈夫かなと心配したんですが、攻めたプレーをしていたので、心配ないかなと思いましたし、源田選手がケガして出たチャンスですけど、めちゃめちゃすごい経験ができているので、成長する機会になる」と話した。

 阪神監督時代は「失敗した後のチャレンジする姿勢が大事」と、何度も選手に説いてきた。そのことを聞かれると、矢野氏は「僕はもう、チャレンジすることが一番だと言い続けていましたので、エラーしても、もう一回前に出るぞ、と」という気持を持つことを熱弁。中野が「矢野さんの“教え”を体現しましたね」とふられると、矢野氏はうれしそうに「僕の言う通り、やっていますね!」と笑った。

 また、湯浅は2試合連続無失点で発進したが「中継ぎの投手って、点差で投手心理が変わる。3点差あるのか、1点差なのか、は全く違う。接戦になった時の湯浅の投球も見てみたいですが、ちょっと怖いですね、見るのが」と“父親”目線でも語っていた。

 日本代表の経験は、何事にも代えがたいもの。矢野氏も2008年北京五輪で代表としてプレーしているが「野球やるのが怖い、というのはあの時だけだった。失敗したらどうしようというイメージもわいてしまうが、最後はやるしかないと思ってやりました」と忘れられない経験を語っていた。

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