中国リロイ監督 異例の孫2人同席会見「おじいちゃん大好き。誇り」に笑顔「20ドルの賄賂を渡しました」

[ 2023年3月13日 19:52 ]

WBC1次ラウンドB組   中国―韓国 ( 2023年3月13日    東京D )

2人の孫(右から)キャノンくんとコルビーくんを同席させて会見を行った中国のリロイ監督(同3人目)とルー
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は13日、日本が4戦全勝で1位突破した1次ラウンドB組の最終戦、中国―韓国が東京ドームで行われる。試合前会見では異例となる孫2人を同席させたディーン・リロイ監督(75)。すでに敗退は決まっているが、今後の中国野球について熱く語った。

 リロイ監督は今大会最終戦となる韓国戦を控え「2人の孫(コルビー12歳、キャノン14歳)です。息子が後ろで見守ってくれています。スタンドで応援してくれています」とリラックスした表情で会見に臨んだ。

 同席した孫たちは、今大会に同行し「非常に素晴らしい経験をさせてもらっています。おじいちゃんのことが大好き。このメンバーでいることが誇りです」「充実している。おじいちゃんのことを誇りに思っています。何事にも代えがたい経験です」と無邪気に笑いながら、おじいちゃんを絶賛する言葉を並べた。

 すると、リロイ監督はニヤリ「20ドルの賄賂を渡しました」と話し報道陣を笑わせた。

 韓国戦については「チャレンジャーとしての心を忘れず、勝利を収めたい。そんなことを思っています」と意気込み。3年後に向けて最下位にならない計算をしているかと聞かれた際には「オフィシャルが来てくれて、大会本部が来てくれて、いろいろ教えてくれました。計算式のことは頭に入っています。最下位になる、ならないより力強く終えたい。世界中の人が見てくれている。SNS、大会の関係者の方々から中国代表のチームに関する素晴らしい声援をもらっています。今、隣にいる選手も息子のような選手。中国の誇りをかけて戦っている」と真剣な表情で語った。

 まだまだ発展途中の中国野球。「私の立ち位置は小さい。代表チームの合宿が始まったのは11月。4、5カ月の成長度合いは目を見張るものがあった。国際大会で戦うこと。特に日本戦。アプローチは正しかった。終盤まで接戦をした。そういうことを繰り返すことで中国の野球の未来が開けていくと信じている。SNSを活用しながらこのスピードを緩めず進歩していこうと思う。プールBだからという意味ではなく、世界中に配信されることもしっている。野球の現状を示してくれると思う。我々のゴールは野球競技を中国でメジャースポーツにすること。チームの目標であり、私のゴール」と熱い思いを吐露。リロイ監督の描くゴールに向かって、中国は今大会の結果を糧にする。 

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