前阪神監督・矢野燿大氏「ダルビッシュの球、ちょっと怖いなと思った」 代表捕手としての実体験披露

[ 2023年3月13日 20:26 ]

前阪神監督の矢野燿大氏

 前阪神監督・矢野燿大氏(54)が13日、MBSの情報番組「よんチャンTV」(月~金曜後3・40)に出演。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で1次ラウンドを4連勝で突破した日本代表について語った。

 番組では「捕手目線で見るWBC」として、矢野氏に質問。普段は別のチームで戦う選手だけに、捕手は受けたことがない投手の球も受けなければならないのが難しさの1つだ。「意思疎通はずっとやっているわけではないので難しい」と話した矢野氏がある経験談を明かす。

 「ボールの軌道も、僕はダルビッシュ投手のボールがすごい、ブレーキと言いますか、曲がり出してから鋭すぎて。捕れないことはないんですが、ワンバンとか追いつかないんです。これはちょっと怖いなと思ったことがあります。だから普段から組んでいる、組んでいないは大きいんです」

 今回のWBCにも甲斐、中村、大城と3人の捕手が選ばれたが、「(投手の)一人一人、軌道が違うので。捕ること自体も大変ですよ」と解説した。

 そして「普段、組んでいないからこそ、意思疎通は大事」というのは、2008年の北京五輪の反省があるからこそ。「これは思い出したくもない」と振り返った映像は、北京五輪の韓国戦でイ・スンヨプに一発を浴びた際のことだ。「この時は低めに構えているが、意思疎通できていれば、ベルトより上に構えている」。打者のイ・スンヨプは日本でロッテや巨人にも在籍しており、投手の岩瀬に「分かっているだろうな、ぐらいで構えてしまった」と回想した。「構えの1個分のミットの違い」で、投手に伝わるとして、意思疎通の重要性を語っていた。

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2023年3月13日のニュース