野茂の“女房”ピアザ監督率いるイタリア 超混戦A組、失点率で突破!格上・オランダ撃破

[ 2023年3月13日 05:06 ]

WBC1次ラウンドA組   イタリア7-1オランダ ( 2023年3月12日    台中 )

オランダに勝って喜ぶイタリアの選手たち(AP)
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 最後の打者を空振り三振に打ち取ると、マイク・ピアザ監督を中心にベンチ前で歓喜の輪が広がった。イタリアが13年大会以来2度目の1次ラウンド突破。過去2大会連続4強と格上のオランダを7―1で下した。2勝2敗で全5チームが並ぶ空前の大混戦となったA組で、失点率差によりキューバに次ぐ2位で通過。B組1位の日本と、16日の準々決勝で対戦する。

 「大きな勝利だ。最高の気分だよ」。ドジャースでメジャーデビューした野茂英雄とバッテリーを組むなど強打の捕手として活躍し、野球殿堂入りも果たしたピアザ監督は「いい試合をすれば、何が起こるか分からない」と予告して臨み、9日のキューバ戦勝利に続く番狂わせを演じた。

 デーゲームで台湾がキューバに大敗を喫したことで混戦の度合いが増し、注目度が高まった一戦。メジャー通算50勝の右腕ハービーが強力打線を4回まで1失点に抑えると、直後に迎えた最初のチャンスをビッグイニングにした。3番のDo・フレッチャーからの3連打を含む6長短打に死球、暴投も絡んで一挙に6点を奪った。

 イタリアと日本はWBCでは初顔合わせ。メジャーで実績のある選手こそ少ないが、1番の22歳フレリクはブルワーズの有望株。ダイヤモンドバックスの有望株で25歳のDo・フレッチャーは、大谷とエンゼルスで同僚のDa・フレッチャーの弟だ。リリーフ左腕のマルシアノは映画「ロッキー」のモデルになったロッキー・マルシアノの親戚として知られ、左打ちの大谷相手に登板する可能性も十分。ベンチにエスプレッソマシンを備えるだて男の集団が、大混戦を制した勢いのまま、侍ジャパン相手に番狂わせの再現を狙う。

 ▼オランダ ヘンスリー・ミューレン監督(勝てば1位で、負けても失点が少なければ準々決勝に進めたが、7失点で敗退)4つのグループで最も争いの激しい組だった。選手はこの悔しさを未来への糧にしてほしい。

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