巨人・原監督 四球連発降板の堀岡に怒!OP戦で超異例マウンドまで足運び「言葉が出ない」

[ 2023年3月13日 05:30 ]

オープン戦   巨人3-5阪神 ( 2023年3月12日    甲子園 )

<神・巨>6回、マウンドに向かい堀岡(中央)と山瀬(右)に声をかける原監督(撮影・大森 寛明)
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 巨人は12日、甲子園で今季初の伝統の一戦となった阪神とのオープン戦で競り負け。原辰徳監督(64)は6回から2番手で起用し、3四球を与える乱調で1死も取れなかった堀岡隼人投手(24)を降板させる際にマウンドまで足を運んで叱りつけた。オープン戦では異例の行動。優勝を争う因縁のライバルに対し、隙を見せることは一切許さない。

 怒りが沸点に達した。2点を勝ち越した直後の6回。2番手で登板した堀岡が四球、安打、四球で満塁とされ押し出し四球で1点を失った。さらに板山の左前2点打で逆転を許す。原監督は三塁ベンチを出た。球審に交代を告げ、そのままマウンドへ。シーズン中でも少なく、オープン戦では超異例の行動だ。

 「何て言っていいか、言葉が出ない。まだできる人だと思っているんだけど。彼はまだ若い。せっかく積み上げてきているわけだからね。もう一つ二つ積み上げてほしいなと、兄貴心であり、親心」

 ファンも見守る中で、若手右腕に喝を食らわした。内容については明かさなかったが、サングラス越しにも厳しい表情は見て取れた。2月のキャンプで1軍スタートとなった堀岡は9日に育成から支配下選手登録を勝ち取ったばかりで開幕1軍へ向けて大事なマウンドだったが、1死も取れずに降板。何よりも攻める姿勢が見えなかったことに激怒した。

 20年8月6日の甲子園での阪神戦。原監督は野手の増田大を投手起用して話題を呼んだが、その直前に大乱調で試合を壊したのが堀岡だった。試合後は「堀岡を投げさせることの方がはるかに(阪神に)失礼」と怒りをにじませていたほどだ。

 宿命のライバルには今季から知将・岡田監督が復帰した。08年には岡田阪神から最大13ゲーム差からの逆転Vを決めた。偉大な先人たちが歴史を紡いできた伝統のカード。レギュラーシーズンだろうが、オープン戦だろうが関係ない。原監督はナインに闘争心を求めている。(川島 毅洋)

 ▽原監督の前回激オコ 20年8月6日の阪神戦で0―4の8回に5番手で堀岡を起用も、中谷に満塁弾を許すなど打者8人に29球、4安打2四球でわずか1/3回で7失点を喫して降板。堪忍袋の緒が切れた指揮官は6番手に野手の増田大を起用。巨人では2リーグ制以降、野手登録の選手の登板は初だったが、最速138キロを記録して近本を二ゴロに斬るなど2/3回を無失点に抑えた。

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2023年3月13日のニュース