松坂大輔氏 由伸の「高速フォーク」、初見では対応不可能 侍投手陣は世界一、再確信

[ 2023年3月13日 05:05 ]

WBC1次ラウンドB組   日本7-1オーストラリア ( 2023年3月12日    東京D )

<豪・日>記念撮影をする(左から)ヌートバー、山本、大谷(撮影・光山 貴大)
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 【松坂大輔 視点】前日の佐々木朗投手と同様に、山本投手も世界を驚かせてくれると期待していました。4回を8奪三振で無失点の快投。大谷、ダルビッシュ、佐々木朗投手に続く先発登板でしたが、侍ジャパンは先発、リリーフと世界No・1の投手陣だと改めて確信しました。

 8三振のうち5個の決め球が140キロ台中盤の高速フォーク。彼の最大の武器で、威力を遺憾なく発揮していましたね。直球との球速差が少なく、その直球と同じ軌道からググッと落ちる。分かっていても打ち返すのは困難なボールです。初見で対応するのは不可能に近いでしょう。

 ダルビッシュ投手にも言えることですが、山本投手も全ての球種が決め球になるのが最大の強みです。落差のあるカーブも質の高い曲がり方をします。自分自身も現役の頃は変化球を投げるのが好きでしたが、山本投手は直球が素晴らしいのはもちろん、変化球を投げるのが非常にうまい。見ていてうらやましいなと思いますね。

 オーストラリア打線はここまで2試合で計20得点。パワーのある手ごわい相手でしたが、山本投手は威力満点の直球で押し込み、緩急差30キロのカーブに高速フォーク…。完全に圧倒していました。さあ、次は準々決勝。侍ジャパンは栗林投手を除く14人がマウンドに上がりました。投手陣の仕上がりの良さは際立っていると思いますし、山本投手の次回登板も本当に楽しみです。(スポニチ本紙評論家)

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