侍・ヌート&近藤 3番大谷前の最高“NKコンビ”超攻撃的1、2番打

[ 2023年3月13日 05:05 ]

WBC1次ラウンドB組   日本7-1オーストラリア ( 2023年3月12日    東京D )

<オーストラリア・日本>2回、適時打を放ちベンチに向かってペッパーミルポーズのヌートバー(撮影・光山 貴大)
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 日本で野球の日と言われる「8月9日」生まれの近藤が2番。英語では「8/9」と表記する9月8日生まれのヌートバーが1番。大谷の前を打つ超攻撃的な「たっちゃん&こんちゃん」が侍打線をけん引し、4連勝での1位突破に貢献した。

 ヌートバーは1次ラウンドで打率・429、出塁率・579。近藤は打率・467、出塁率・600と驚異的な数字を誇る。2人がいるからランナーがたまり、点が入る。大谷の前を打つ不動の「1、2番」が上位打線を強くしている。初回の第1打席はヌートバーが7球も投じさせて四球。近藤は「球をじっくり見させてもらった」と右安打。大谷の3ランで2人がホームを踏んだ。2回も盛り上がりは続く。ヌートバーが中前適時打。近藤が右中間に適時二塁打し、二盗を決めていたヌートバーが鬼気迫る全力疾走で生還した。

 近藤は今大会で大和魂全開の1番打者に初対面した。「異国の地で大変だと思うが、チームに良い影響を与えてくれる」と感心している。ハッスルプレーだけではない。ヌートバーが適時打を放った直後、守備に就く際にミドルネームの「タツジ」コールを受け、帽子を取ってスタンドに深々とお辞儀をしていたのも印象的だった。

 ヌートバーが「何よりファンの皆さんの歓声でエネルギーをもらっている」と感謝。近藤も「つないでいく日本の野球ができている」と力を込める。次戦は16日の準々決勝。「一つのミスが命取りになる。(守備は)1点でも少なく(攻撃は)1点でも多く。日本の野球を出したい」と近藤。得点力の鍵を握る2人が、イタリアにも果敢に斬り込む。(神田 佑)

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