前阪神監督・矢野燿大氏「どうしても監督の立場で心配なことが」 快勝続きの侍の“不安要素”とは

[ 2023年3月13日 18:58 ]

前阪神監督の矢野燿大氏

 前阪神監督・矢野燿大氏(54)が13日、MBSの情報番組「よんチャンTV」(月~金曜後3・40)に出演。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で1次ラウンドを4連勝で突破した日本代表について語った。

 前日、4連勝で1位通過を決めた日本。矢野氏は「結果的には素晴らしい試合で、強化試合の時はちょっと点が取れないかなという感じがあったけど、本当に順調に来ていますし、予定通りというか。予定通りが難しいんですが、よくやってくれたと思います」とチームを称えた。

 1次ラウンドは、中国に8-1、韓国に13-4、チェコに10-2、オーストラリアには7-1と完勝続きでの4連勝。「完璧なのではないか」と問われた矢野氏だが「まだ、接戦をやっていないです。これからどんどん強い相手になっていくので。どうしても監督をやっていたし、その立場で心配なことが出ちゃいます」と不安要素を吐露した。

 また前日のオーストラリア戦で特大弾を放った大谷については「(自分も)人生で1回は看板にぶつけたかったですけどね。打った後に“止まれる”ってすごいんです。僕なんかホームランか分からないので走るだけなんです」と少し自虐的になりつつも称賛。ただし、ここにも不安要素があると指摘する。

 この4試合で打率・500、出塁率・684と絶好調だが、矢野氏は「相手が怖がってアウトコースに寄っていたり、(ここまでは)変化球の甘いのを打っているんですが、これからもっと良い投手が出てくるとインコースをかなり攻められる。もともと打てていた変化球とかが打てなくなる可能性もあるんで。相手の攻め方が変わってくるだろうな」と推測した。現状は“格下”相手ばかりで「大谷君の風格勝ち」と打席に立つ前から勝負が決まっていたと評論し、準々決勝以降は違う対策も必要と力説していた。

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2023年3月13日のニュース