ダイヤモンドバックスのエース・ゲーレン 終盤戦を見据え序盤は抑え目に 中5日100球以下の登板

[ 2024年4月26日 10:18 ]

ダイヤモンドバックスのゲーレン(AP)
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 ダイヤモンドバックスのエース、ザック・ゲーレン投手(28)は26日(日本時間27日)のマリナーズ戦に先発予定だが、中5日での登板。今季は中4日登板は1度だけで、他はすべて中5日だ。しかも投げた回数は5イニングが3度、6イニングが2度、球数も100球を超えたのは1度だけで、他はすべて90球台。大リーグ公式サイトはシーズン終盤の戦いを睨んだものだと伝えている。

 ダイヤモンドバックスのトーリー・ロブロ監督はキャンプ中にこのことについてゲーレンと話し合い、本人の了解を得た。ゲーレンも若い頃は中4日にこだわっていたが、今はエキストラに休みを取ることが賢明と認識している。「シーズンの初めは、余分な休みは必要ないと思うかもしれないけど、実際には必要。なぜなら、ピッチングの強度を上げていく段階だからね。そしてシーズン終盤は疲れ果てたとは言いたくないけど、限界に近付いている。そこで再びエネルギーや活力を見つけ出さないといけない」と本人。

 3月28日の開幕戦、5回90球でまだ投げられたが、16対1とリードしていたこともあって交代した。14日のカージナルス戦も6回90球無失点で、続投したい気持ちがあったが受け入れた。「前なら、まだ交代しなくて大丈夫と言ったかもしれないけど、今はこの分のイニングをシーズン終盤に使いたいと思っている」と言う。8月、9月、ポストシーズン出場を賭けてドジャースのような同地区のライバル球団と戦うときに、100球以上投げられるように力をセーブしておきたい。

 ゲーレンは昨季公式戦で210イニング、ポストシーズンも33・2イニングを投げた。過去の最高は184イニングだから大幅に増えた。その疲れが出ないようにということもある。実はゲーレンは昨オフの投球プログラムを改めた。例年身体を本格的に動かし始めるのは12月でそれまで数週間の休息をしっかり取っていたのだが、10日間だけにして、すぐに軽めのキャッチボールを再開した。「休みすぎると腕がうまく動かない感じがする。それが不快だった」。ゲーレンは感覚をとても大切にする投手だからだ。23年はナ・リーグのサイヤング賞投票で3位に入る素晴らしいシーズンだったが、本人はメカニックに満足していなかった。「軽く投げても、いろいろと試すことができた」と言う。そしてオープン戦では、試合にすぐ出るのではなく、ブルペンやライブBPを多めにこなした。公式戦、ここまで5試合に登板し3勝1敗、防御率3・00とまずまずの成績を収めている。

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