盗塁王モーリー・ウィルスが89歳で死去、60年代にドジャーズで6年連続盗塁王

[ 2022年9月21日 09:16 ]

89歳で死去した元ドジャースのモーリー・ウィルス氏(AP)
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 ドジャーズで活躍した盗塁王モーリー・ウィルスが19日の夜(日本時間20日)89歳で亡くなった。MLB公式サイトが報じた。

 ベストシーズンは1962年。104盗塁で、タイ・カッブが1915年に作ったメジャー記録(96個)を抜いた。その年は遊撃手でゴールドグラブ賞も獲得、打率・299、10本の三塁打で、サンフランシスコ・ジャイアンツのウィリー・メイズに競り勝ちMVPに選出された。メイズはその年打率・304、49本塁打、141打点だった。「子供の頃にビッグリーグでプレーしたいと思った。14歳でジャッキー・ロビンソンのことを聞いてドジャーズで一緒にと考えた。マイナーで長かったから(8年半)一緒にプレーすることはかなわなかったが、ドジャーズではプレーできた」と04年のインタビューで語っている。

 59年のシーズン中に昇格、60年が初のフルシーズンで50盗塁で盗塁王。ナ・リーグで50盗塁以上は、1923年のパイレーツのマックス・カレイの51個以来だった。以後6年連続で盗塁王に輝いた。オールスターには5度選出、2度ゴールドグラブ賞を獲得している。ドジャース在籍中に4度ワールドシリーズに出場、3度の世界一。65年にツインズを破った時は、シリーズで打率・367、3本の二塁打、3打点、3盗塁の活躍だった。

 72年に引退。通算586盗塁で、通算打率は・281だった。ドジャースの現デーブ・ロバーツ監督はウィリスを師と仰ぎ、選手としても監督としても、ウィリスの背番号「30」を付けている。「安らかに亡くなったと聞いているが、私は今は、とても悲しいし悄然としている。よく一緒にいて、私の技術をほめてくれた。野球への情熱、選手への愛情は彼から学んだ」と話している。

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2022年9月21日のニュース