巨人・大勢 クルーンに並んだ東京D最多21S、ホーム最終戦に「しっかり締めて終わりたいなと」

[ 2022年9月21日 05:10 ]

セ・リーグ   巨人5ー4ヤクルト ( 2022年9月20日    東京D )

<巨・ヤ>勝利し、喜ぶ小林(右)と大勢(撮影・光山 貴大)
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 巨人は20日、東京ドームでの今季最終戦で首位のヤクルトに勝利。阪神、広島がともに敗れたため、5位から一気にクライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位に浮上した。新人守護神の大勢投手(23)が1点リードの9回を締めて08年のクルーンに並ぶ球団タイの本拠地21セーブを達成。飛ぶ鳥を落とす勢いを持続する右腕がチームをCSに導く。

 東京ドームの今季最終戦。今季最多4万751人のファンを沸かせたのは、やはり巨人の大トリを務める大勢だ。「ホーム最終戦で、しっかり締めて終わりたいと思ってマウンドに上がった」。新人守護神が試合を締め、チームは3位に浮上した。

 出番は1点リードの9回。2死一塁で3番・山田にフルカウントまで粘られた。ネクストバッターズサークルには13日の対戦で55号を浴びた村上。回すことはできない。7球目の154キロ直球で空振り三振。試合を締めた。新人最多記録まであと2に迫る35セーブ目は今季同球場で21セーブ目。08年クルーンに並ぶ最多記録となった。

 開幕戦の9回に東京ドームのマウンドでプロの第一歩を踏み出した。2本の安打を浴びるなど2死満塁としたが、球団史上初の新人開幕戦初登板初セーブを挙げた。そこからは驚異の成長曲線を描き、最速159キロの直球を武器にセーブを量産。今やリードしている9回に名前がコールされるとファンは盛り上がる。「応援も聞こえる。本当に、ありがたいな、うれしいなって気持ち」と感謝する。

 首位・ヤクルトに勝利し、今季同戦の勝ち越しを決めた。本拠地最終戦のセレモニーでは原監督が「苦しいペナントレースではあります。ただし、まだ7ゲーム残っております。ベテランも中堅も状態は良くなっています。若手は成長しております。一試合一試合ベストを尽くし、最後の最後まで戦い抜きます」と力強く語った。

 このまま3位を死守してCSに進出し、勝ち抜けば日本シリーズで本拠地に戻ることができる。新人王に向けても視界良好な大勢は「もっと自分もチームを助けられるように」と誓う。まだまだファンに歓喜を届けたい。だから、2022シーズンは終わらせない。(小野寺 大)

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