東福岡 21大会連続、筑紫は5大会ぶり花園へ

[ 2020年11月8日 05:30 ]

第100回全国高校ラグビー福岡県予選最終日 ( 2020年11月7日    博多の森陸上競技場 )

5大会ぶりの花園出場を決めた筑紫フィフティーン
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 2地区の決勝が行われた。第1地区は、東福岡が東海大福岡に99―0で快勝。第2地区は、筑紫が修猷館を31―10で下した。第100回の記念大会のため福岡県代表の出場枠は2で、東福岡は21大会連続31度目、筑紫は5大会ぶり6度目の本大会(12月27日開幕、東大阪市・花園ラグビー場)出場を決めた。

 筑紫がライバル校・東福岡への“出稽古効果”で5大会ぶりの花園切符をつかんだ。序盤から強みのFW中心に攻め続け、前半だけで4トライ。後半は攻められる場面もあったが、しつこい守備で1トライに抑えた。ゲーム主将でコンバージョンキックを3本決めたWTBの中洲は「入りにこだわろうとやってきた。いい形で得点が取れたので、余裕ができた」と納得の表情だった。

 チームは東福岡と8月から合同練習、練習試合で何度も胸を借りた。長木裕監督が福岡大の先輩、東福岡の藤田雄一郎監督に声をかけてもらったのがきっかけで、中洲は「接点のレベルが違う」と刺激を受けた。今大会では準決勝の福岡戦で0―15から逆転勝ちする試合もあった。藤木監督は「(東福岡との練習が)メンタルの自信にもなった」と効果を感じていた。コロナ禍での自粛期間中には各自がトレーニングに取り組み、平均で約10キロ体重が増えてパワーアップ。積み重ねた努力が実を結んだ。

 「東福岡と花園でやる」がチームにとっての合言葉だ。「やるのもそうですけど、絶対に勝ちたい。自分たちが我慢して、我慢してやれば勝機はある」と中洲。花園で目標をかなえるまで負けられない。

 <東福岡>留学生2人を擁する東海大福岡に圧勝。藤田雄一郎監督は「無失点は収穫。FWがよく頑張った。しっかり体を当てられていた」と完封勝利を評価した。花園では7大会連続で4強に進出しているが、16年度の96回大会以降は優勝から遠ざかっている。指揮官は「チャレンジ権をもらった。そこを目指したい」と意気込んでいた。

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2020年11月8日のニュース