内村航平、「偽陽性」となった時の心境を告白「絶対、うそだと思った」

[ 2020年11月8日 05:30 ]

国立代々木競技場で最終調整する内村航平
Photo By 共同

 日本、米国、ロシア、中国が参加する体操の国際大会が8日、東京・国立代々木競技場で行われる。新型コロナウイルスの感染拡大後、五輪競技で海外勢が来日して出場する大会は初めてとなる。種目別の鉄棒で来夏の東京五輪を狙う内村航平(31=リンガーハット)は7日、オンラインで取材に応じ、PCR検査で「偽陽性」となった心境を告白。感染騒動も前向きに捉え、東京五輪の試金石となる舞台に臨む。

 オンラインで取材に応じた内村が今大会への意気込みなどを語った後、PCR検査の「偽陽性」に関する質問が飛んだ。「これが今日(7日)の本題ですもんね、皆さんが聞きたい」。自身に降りかかったコロナ感染騒動について、キングが初めて口を開いた。

 「最初、陽性と言われた時は絶対、うそだと思った。そもそも感染経路が、まず不明すぎる。僕自身が疑いを持っていた。偽陽性で良かった」

 味の素ナショナルトレセン(NTC)で合宿中の10月28日にPCR検査を受け、29日に出た結果で「陽性」に。30日に3カ所で再検査を受けると全て陰性で、国際連盟は31日に医師団の判断のもと「偽陽性」と結論づけた。PCR検査で「偽陽性」となる確率は1%程度とされるが、「その確率を引いちゃうんだと思った」と振り返った。

 NTCの体操場は2日間、利用中止になったが、自室で宙返りを行うなど可能な範囲でトレーニング。調整が狂っても、前向きに捉えている。

 「五輪に向けて考えると、これくらいイレギュラーがあってもいい。凄くいい経験ができた」

 感染防止のため、ホテルでは練習や試合以外の外出が禁止となるなど、これまでとは全く違う環境に身を置く。「普通じゃないことをいかに普通にできるか。五輪で活躍できるかは、そういうところにかかっている。意外に普通じゃないことを楽しめている自分がいる」。好演技で大会を成功に導き、TOKYOへ弾みをつける。

《内村の偽陽性経過》
 ▼10月21日 内村ら日本代表がPCR検査を受けて全員、陰性。NTCで合宿が始まる。
 ▼28日 日本代表がPCR検査を受ける。
 ▼29日 内村が陽性と判定され、FIGが緊急会見を開いて公表。
 ▼30日 NTCの体操場が利用中止に。内村ら全員が臨時のPCR検査。内村は他に2カ所(計3カ所)で追加の検査を受ける。
 ▼31日 30日の検査結果で内村を含む全員が陰性。FIGが内村は「偽陽性」だったと発表した。
 ▼11月1日 NTCの利用が可能となり、日本代表が練習を再開。
 ▼5日 国際大会の会場、東京・国立代々木競技場で公式練習がスタート。

 ▽体操・国際大会 友情と絆をテーマに日本、ロシア、中国が男女各4人、米国は男女各3人の計30人が出場。国、男女混合で15人ずつ2チームに分かれ、団体戦で行う。19年世界選手権の男子個人総合を制したナゴルニー(ロシア)ら世界トップが来日した。

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