「安全な東京五輪」アピールへ 体操・国際大会で“感染対策”を徹底

[ 2020年11月8日 05:30 ]

体操の国際大会が開催される東京・国立代々木競技場に設置された新型コロナ対策機器。検温や手の消毒、ミストによる全身の除菌が1台でできる
Photo By 共同

 日本、米国、ロシア、中国が参加する体操の国際大会が8日、東京・国立代々木競技場で行われる。新型コロナウイルスの感染拡大後、五輪競技で海外勢が来日して出場する大会は初めてとなる。

 「安全な東京五輪」をアピールすべく、今大会は入念なコロナ対策が施された。選手の宿泊ホテルは国ごとにフロアを貸し切り、移動できるのは食事会場だけ。エレベーターは2台を貸し切って一般客との接触を避け、食事会場も国ごとに場所分けされた。行動が制限された選手の要望に対応するため世話係が24時間付き添うほか、警備員も配置して“監視”。会場との往復バスも席を空けて座れるように約20人に対し50人乗りが用意された。

 会場は競技フロアに大型空気清浄器やビニールに覆われた待機ブースを配置。関係者入り口には全身ミスト除菌と手指消毒機能を備えた顔認証検温装置が設置された。チケットは検温など健康チェックをクリアしなければ入場の際にエラーが出る仕組みとなっている。

 ▽体操・国際大会 友情と絆をテーマに日本、ロシア、中国が男女各4人、米国は男女各3人の計30人が出場。国、男女混合で15人ずつ2チームに分かれ、団体戦で行う。19年世界選手権の男子個人総合を制したナゴルニー(ロシア)ら世界トップが来日した。

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2020年11月8日のニュース