木村彩子 ミラクルイーグルで1差2位浮上 同世代3人目Vへ「私も早く優勝したい」

[ 2020年11月8日 05:30 ]

女子プロゴルフツアー スポニチ主催TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2020年11月7日    茨城県 太平洋クラブ美野里C=6554ヤード、パー72 )

17番、セカンドショットを放つ木村。自己ベストタイとなる64をマークし、1差2位に浮上した(撮影・西尾 大助)
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 無観客試合でなければ、大歓声が上がったはずだ。7番パー4で、木村彩子が優勝争いの勢いを加速させるミラクルショットを放った。残り80ヤード、52度のウエッジの第2打はピン奥からバックスピンが掛かり、そのままカップに吸い込まれた。「前半はなかなかチャンスにつけられなかったのですが、7番でイーグルがきて、気持ちが楽になりました。それからショットがチャンスにつき始めました」。これで流れをつかむと、今度は13番でグリーン手前からチップインバーディーを決め、自己ベストタイの64をマークして10位から1打差の2位に浮上した。

 未勝利の25歳。今季は賞金約2000万円を稼いでランク14位と安定した成績を残している。好調の要因は環境の変化。昨年12月から鈴木愛や成田美寿々らを育てた南秀樹コーチに弟子入り。今オフはシーズン開幕前まで約半年、南コーチが拠点を置く香川県に「ずっと行きっぱなしでした」という。そこでスイングやパットの精度に磨きをかけた。「スイングは崩れにくい、一年中戦えるものになりました。パットは元々得意ではなかったのですが、ボールのコンタクトがしっかりできるようになって、転がりが凄く良くなりました」

 9月の日本女子プロでは、同学年の永峰咲希にわずか1打及ばず悔しい2位に終わった。「私も早く優勝したいと思うようになりました。私たちの世代は人数は多いのですが、優勝しているのは2人(永峰、柏原明日架)しかいない。早く3人目になりたい」。メジャーの大舞台で得た苦い経験を糧に雪辱の舞台に挑む。 

 ◆木村 彩子(きむら・あやこ)1995年(平7)11月2日生まれ、大阪府枚方市出身の25歳。千葉・聖徳大付女高出身。10歳でゴルフを始める。15年7月にプロテストに合格。今季はQTランク6位の資格で出場。1メートル55、50キロ。血液型はO。趣味はEXILEのライブ鑑賞。

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