トライアスロン日本選手権 女子は上田藍が4年ぶり6度目優勝「意地でした」

[ 2020年11月8日 10:04 ]

トライアスロン日本選手権 ( 2020年11月8日    東京お台場海浜公園特設コース )

上田藍
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 通常レースの半分のスプリント・ディスタンス(スイム750メートル、バイク20キロ、ラン5キロ=計25・75キロ)で競われ、女子は4大会連続の五輪出場を目指す上田藍(37=ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)が57分35秒で4年ぶり最多6度目の優勝を飾った。

 スイムで好位置につけるとバイクをトップ集団で終え、2番手で得意のランに入った。中盤でスパートをかけて競っていた高校生の中嶋千紗都(山梨学院高・チームケンズ山梨)を突き放し、最後は軽く手を広げて笑顔でゴール。「あっという間の1時間でした。年齢も半分くらいの選手と競っていたので意地でした」と汗を拭い、「スイムアップした時には、バイクスタートの直線でトップ集団に追いつける、勝ちパターンに持って行けると冷静にレースを展開することができました」と振り返った。

 今季は新型コロナウイルスで多くの大会が中止となった中、9月にドイツで行われた世界選手権から欧州を転戦。女子で唯一、世界トップレベルでのレースを経験した。今大会はオンラインでの競技説明会やスタート直前までマスクを着用するなど感染症対策が徹底され、「ウィズコロナの新様式を用いた中で挑戦できる場をつくってくださったことに幸せを感じる」と感謝。延期となった来夏の東京五輪の会場で第一人者の貫禄を示し、「来年はコロナが収まって五輪を晴れやかな気持ちで迎えられることを願っています。しっかりと仕上げてメダルを獲得したい」と見据えた。

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2020年11月8日のニュース