ビックカメラ高崎 連覇へ決勝進出 上野4失点も完投

[ 2020年11月8日 05:30 ]

第53回日本女子ソフトボールリーグ1部決勝トーナメント 準決勝   ビックカメラ高崎5―4トヨタ自動車 ( 2020年11月7日    パロマ瑞穂 )

完投勝利で連覇に王手をかけたビックカメラ高崎・上野(撮影・井垣 忠夫)
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 「第53回日本女子ソフトボールリーグ1部決勝トーナメント」(日本ソフトボール協会・日本女子ソフトボール機構主催)の3試合があり、ビックカメラ高崎はトヨタ自動車に5―4で競り勝ち、きょう8日の決勝に進出した。エース上野由岐子投手(38)は粘着性が強い滑り止めを初使用。粘りの8安打4失点完投で、連覇に王手をかけた。

 よく打たれた。それでも勝った。ビックカメラ高崎の上野が、粘り抜いた。2回に4点の援護を受けた後、毎回のように失点しながらも、1度もスコアで並ばせなかった。1点リードの6回1死二塁は「自分のボールを信じて投げるしかないと思っていた」と連続三振に打ち取った。

 開幕戦で6失点KOを食らったトヨタ自動車に、新しい滑り止め「ゴリラ・ゴールド」を初めて使った。五輪でも認められる粘着性が高いタイプで、今季から日本で解禁になった。「私には相性が良くないかな」と投球には生きなかったようだが、「緊張感、力み、疲れは五輪につながる」と位置付けるこの舞台で試すところが、現状維持を良しとしない右腕らしい。衰えぬ向上心で連覇に挑む。

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