千代大龍 全勝消した!阿武咲に完勝も慢心なし 1敗6人並走の“混戦場所”愚直に前進

[ 2020年9月19日 05:30 ]

大相撲秋場所6日目 ( 2020年9月18日    両国国技館 )

<秋場所6日目>馬力を生かす相撲で阿武咲(手前)を破った千代大龍(撮影・郡司 修)
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 1敗の千代大龍が全勝だった阿武咲を押し出し、6日目にして早くも全勝力士は消えた。馬力を生かす本来のスタイルを取り戻した千代大龍が、さらに混戦ムードとなった両横綱不在場所を盛り上げる。1敗は他に大関・貴景勝、関脇・正代、幕内2場所目の琴勝峰、新入幕の翔猿で、計6人となっている。

 画面越しのリモート取材の上、顔半分がマスクに覆われていても満面の笑みだと分かる。千代大龍が張りのある声で語る。「左でかち上げて、前に出る相撲しか考えていない。負けても人生終わるわけじゃないので。自分の相撲を取りきる」

 立ち合いの体当たりで阿武咲の上体を起こすと、一方的に攻め立てて完勝。幕内唯一の全勝に土をつけ、優勝争いトップに並んだが「まだ6日目。僕は平気で3、4連敗するので」と慢心はない。

 原点回帰が好調の要因だ。西8枚目だった7月場所は6勝9敗。相手の体格や取り口に応じ、もろ手突きやぶちかましなど立ち合いを試行錯誤したことが裏目に出た。ただ、悩んだ理由もあった。糖尿病の持病があり、夏場所が中止された5月ごろに野菜中心の食事に切り替えて約20キロ減量。体重は171キロとなり、馬力に不安を感じていた。

 だが結局、小手先の対応ではどうにもならなかった。「自分がどうやって小結まで上がり、横綱、大関に勝っていたか」を思い出し、今場所は馬力を生かす相撲を心がける。「圧力は体重が190キロあった時ほどじゃないけど、体の調子はいいし夜もよく眠れる。今がベスト体重」と手応えをつかんでいる。

 9日にはJR両国駅に先代師匠である横綱・千代の富士(故人)の優勝額が飾られた。健在のころは、引き、はたきなど消極的な相撲を取るたびにカミナリを落とされた。それも思い出しながら、愚直に前進する。

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