【24歳の浅田真央】現役続行を決断「自然と試合が恋しくなり」

[ 2020年9月19日 06:47 ]

15年5月18日、24歳の浅田真央さんは現役続行を表明した(撮影・会津 智海)
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 フィギュアスケート女子で10年バンクーバー五輪銀メダル、世界選手権3度優勝の浅田真央さん(29)が、9月25日に30歳の誕生日を迎える。

 20代最後の演技となった8月30日の「浅田真央サンクスツアー」栃木公演後に、「20代はホントに色々な経験をしました。乗り越えなければならない壁がたくさんありましたが、自分なりに乗り越えてきました」とコメント。何を経験し、どんな壁を乗り越えてきたのか。節目の一日を前に、印象的な言葉とともに浅田さんの20代を振り返る。第5回は24歳。

 14―15年シーズンを休養した浅田さんは、アイスショーに向けて14年10月に氷上での練習を再開した。12月のイベントではソチ五輪後は「(スケートを)続けていきたいという気持ちはなかった」と明かす一方、練習をする中で「スケートが好き。スケートとともに成長してきたので、欠かせないもの」と感じたという。

 15年5月18日、浅田さんは現役続行を表明した。同日午前、自身の公式ブログに決意を記し、午後の会見に臨んだ。

 「自然と試合が恋しくなり、良い演技ができた時の達成感を味わいたいと感じ始めた。自分が決めたことなので、責任を持ってやりたい。100%復帰するつもりでやっている。自分としては、もう大丈夫かな」

 ソチ五輪後の14年2月、進退について「ハーフハーフ」と表現してから1年3カ月。もう、迷いはなかった。

 15年6月29日には、自身がパーソナリティーを務めたラジオ番組が最終回を迎え、15―16年シーズンのプログラムを発表。SPは「素敵なあなた」、フリーは「蝶々夫人」でともにボーカル入りの選曲となった。「ショートは女性らしい、ちょっとかわいいような、ちょっとセクシーなような、イケイケの感じの曲。フリーの蝶々さんは一度、日本人としてアジア人として滑ってみたいなと思っていた」。新シーズンの演技を、心待ちにしていた。(杉本亮輔)

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