朝乃山 大関取りへ“無観客対策”「お客さんがいるイメージで」で白星発進

[ 2020年3月9日 05:30 ]

大相撲春場所初日 ( 2020年3月8日    エディオンアリーナ大阪 )

隠岐の海(右)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・亀井 直樹)
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 空想力でピンチを乗り越えた。史上初の無観客開催で白星発進した朝乃山が、支度部屋前に設けられたミックスゾーンでその心境を振り返る。

 「頭の中で、お客さんがいるイメージで、歓声が聞こえていると想像してやりました」

 本来はにぎやかで華やかな幕内後半の土俵が、この日はジジジ…という照明器具のノイズまで聞こえるほど静か。取組が始まれば行司の残った!残った!という発声、力士が体をぶつけ合う音や息遣いがやけに響く。場所前から「稽古場みたいな感じですかね」と戸惑いを打ち明けていた。その感情は土俵入りでより大きくなる。「お客さんがいるのと、いないのでは全然違います」。出番までに想像をたくましくして土俵に上がった。

 いざ取組になれば34歳のベテラン、隠岐の海を慎重に寄り切った。立ち合いすぐに右四つで左上手をつかむ。得意の形で前へ、前へ攻めあるのみ。土俵際の上手投げで墓穴を掘りかけたものの、最後まで休まなかった。「しっかり前に出ていたので、いいんじゃないですか」と相撲内容の回顧も前向きだ。

 今場所12勝で大関昇進の目安とされる三役3場所33勝に届く。「大事な場所ですけど、気負わず自分の相撲を取れば結果はついてくる」。異例で、大事な場所の初日を白星で飾り波に乗れそうだ。

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