女子フライ級 並木月海が東京五輪出場枠を獲得

[ 2020年3月10日 00:41 ]

ボクシング 東京五輪アジア・オセアニア予選第7日 ( 2020年3月9日    ヨルダン・アンマン )

 女子フライ級の準々決勝が行われ、21歳の並木月海=なみき・つきみ=(自衛隊)がジュタマス・ジトポン(タイ)に5―0判定で勝ち、ベスト4へ進出。同級で6枠ある東京五輪出場枠を獲得し、五輪代表に内定した。日本勢の東京五輪代表内定は女子フェザー級の入江聖奈(日体大)に続いて2人目。

 相手よりひと回り小柄な並木は速い出入りから右フック、左ストレートを伸ばして打ち合い、1ラウンドを4―1とリードした。2ラウンドは距離を詰めてきたジトポンの右を被弾したが、接近戦でボディーを叩き、カウンターを浴びせると手を挙げてアピールするなど、このラウンドも3―2で取った。激しく打ち合った最終3ラウンドもきれいな左ストレートを決め、勝利を告げられると左拳を力強く握った。

 並木は2年連続アマチュア最優秀選手に選ばれた女子のエースで、自衛隊での階級は3等陸曹。幼稚園の年中から空手を始め、キックボクシングでは幼なじみの那須川天心と幼稚園の年長と小学生時代に対戦し、敗れた経験を持つ。中学入学と同時に「普通に女の子として過ごしたい」と格闘技から離れたが、物足りなさを感じて中2からボクシングを開始。憧れの元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志の母校である花咲徳栄高(埼玉)に入学すると、千葉県成田市の自宅から片道2時間半かけて通い、実力を磨いて女子の第一人者に成長した。那須川について「憧れ(の存在)というより抜かしたい。レベルは違うけど、自分はボクシングで一番上を目指そうと思う」と話す並木の目標は、東京五輪での金メダルだ。

続きを表示

2020年3月9日のニュース