松田瑞生 “厚底ブーム”に対抗!「薄底金シューズ」で五輪残り1枠奪う!

[ 2020年1月26日 05:30 ]

26日号砲 大阪国際女子マラソン

無敗の勝負ネイルで東京五輪切符に挑む松田瑞生
Photo By スポニチ

 東京五輪代表残り1枠を争う「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ」の女子第2弾、大阪国際女子マラソンが26日に行われる。18年優勝の松田瑞生(24=ダイハツ)の元に、メダル請負人のシューズ職人が作る薄底の“勝負靴”が25日、届いた。後半勝負に耐えられるようにミリ単位の修正をした靴で、代表への条件「2時間22分22秒」超えが予想される高速レースに挑む。

 底抜けの明るさは変わらない。“勝負ネイル”を聞かれた松田は、待ってましたとばかりに、鮮やかに彩られた両手の爪を見せた。

 「テーマはカラフル。日本選手権(1万メートル)2戦2勝の色です」

 4位だった昨年9月のMGCは金色で「あれは狙いすぎました」と笑いを取るところも頼もしい。大阪生まれ大阪育ちの18年優勝者は、レース前日の緊張を見せず、サービス精神が旺盛だった。

 足元へのこだわりも変わりない。この日、ニューバランス社の“勝負靴”が届いた。これまでさまざまなメーカーを手がけてきた靴職人の三村仁司氏に、毎回製作を依頼している。同氏は、有森裕子、高橋尚子、野口みずきの五輪メダリストの靴を手がけたことでも知られる名匠だ。

 23日に一度届いたが、少しきついと感じた。「後半になると足がむくんで大きくなる。今の状態できついと、後半に影響する」。勝負どころの30キロ以降を想定して、ミリ単位の修正を要望していた。

 選手の走りに合うように作られるオンリーワンの「三村シューズ」は基本的に“薄底”だ。ソールにカーボンが入ったナイキの「厚底シューズ」が男子長距離界を席巻し、その影響で女子も厚底が増える可能性があるものの、松田、福士、小原の今大会有力3選手は一線を画している。

 2時間22分22秒を突破することが、東京五輪代表「残り1枠」を獲るための最低条件。山中美和子監督は「彼女は疲労がたまると足がむくみやすいけど、今回は血管が浮き上がって調子の良さが目に見える」と手応えを口にした。

続きを表示

この記事のフォト

2020年1月26日のニュース