輪夢、強行出場もトップ通過 前日練習で全身強打…“五輪前哨戦”26日決勝

[ 2020年1月26日 05:30 ]

都市型スポーツ  キメラAサイド・ファイナル第1日 ( 2020年1月25日    愛知県国際展示場 )

自転車BMXフリースタイル・パーク予選で演技する中村。1位通過を決めた
Photo By 共同

 BMXフリースタイルパーク予選は60秒間のランとベストトリックを合わせた120点満点で競われ、昨年のW杯年間王者の中村輪夢(りむ、17=ウイングアーク1st)は103点の1位通過で、26日の決勝に駒を進めた。スケートボードのストリート予選は世界ランク2位の堀米雄斗(21=XFLAG)が1位通過した。

 中村がアクシデントを感じさせない圧巻の走りを見せた。1本目のランで81点の高得点をマーク。続く2本目は横に1回転しながらハンドルを4回転する「360クワッドバースピン」を決めて87点とさらに得点を伸ばした。同組の世界ランキング1位、ローガン・マーティン(オーストラリア)に競り勝っての1位通過に「決まって良かったです。自分の走りができた」と笑顔で振り返った。

 前日の公式練習では転倒して全身を強打。わずか30分ほどで会場を後にした。この日の朝も肘や腰などに痛みがあり「出られるか出られないか分からないくらいだった」というが、痛み止めを飲んで強行出場。「怖かったけど、日本での大会なので自分が出て自分の走りを見てほしかった」と安どの表情。マーティンも「リムは昨日クラッシュしたのに、このスコアはさすがだよ」と舌を巻いた。

 五輪イヤー初戦は上々のスタート。中村は世界のトップが集結する“五輪前哨戦”での優勝へ「良い結果で終われるように、決勝は今日より良い走りをしたい」と意気込んだ。

続きを表示

2020年1月26日のニュース