徳勝龍、急死の恩師・伊東監督にささげる初V「一緒に土俵で戦ってくれた気がします」

[ 2020年1月26日 18:08 ]

優勝を決めた徳勝龍は号泣しながら土俵を降りる(撮影・西海健太郎)
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 大相撲初場所千秋楽は26日、両国国技館で行われ、13勝1敗で単独トップに立っていた徳勝龍が、結びの一番で貴景勝を寄り切りで下して初優勝。2000年春場所の貴闘力以来、20年ぶり2度目となる幕尻での賜杯となった。

 優勝を決めた瞬間、土俵上で感極まった徳勝龍。優勝力士インタビューでは「自分なんかが優勝していいんでしょうか」と謙虚に話したが、割れんばかりの拍手と歓声に「喜んでもらえてよかったです」と笑顔がこぼれた。

 快進撃が続いた今場所。初優勝を意識していたかと聞かれ「意識することはなく…ウソです。めっちゃ意識していました。バリバリ、インタビューの練習をしていました」と話して笑わせた。

 場所中の18日、恩師の近大相撲部・伊東勝人監督が55歳の若さで急死。「監督が見ていてくれたのではなくて、一緒に土俵で戦ってくれた気がします」と涙をぬぐった。

 奈良県出身力士の幕内優勝は98年ぶりの快挙。「大変なことをやってしまいました」と観客をまたも笑わせ、「“もう33歳”ではなくて、“まだ33歳”と思って頑張ります」と力強く今後の抱負を語った。

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