御所実の申し子!!安田、60メートル爆走トライ“自分で行け”と声が聞こえた

[ 2020年1月6日 05:30 ]

第99回全国高校ラグビー 第6日   御所実26―7常翔学園 ( 2020年1月5日    東大阪市・花園ラグビー場 )

後半、御所実・安田はトライを決める(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 50メートル6秒フラットの快足を見せつけた。御所実の2年生WTB安田が後半4分、自陣10メートル付近で相手キックをキャッチすると、60メートルを走りきるトライを奪った。「ボールを持った時に周りから“自分で行け”の声が聞こえました」。

 走り出すと常翔学園の3人に囲まれたが、ステップで一瞬に抜き去った。さらに追いすがる3人のタックルをかわして左中間に飛び込んだ。前半13分に続く2トライ目だった。

 小学3年の時、御所実のラグビー体験で楕円(だえん)球に出会った。5年生になると土日は同校に通いラグビーを続けた。中学にはラグビー部がなく、陸上部に籍を置いた。ただ、土日のラグビー生活はやめなかった。ラグビーの技術を磨いてきた原点だからこそ、高校の進学先に迷いもなかった。

 「日本一を目指してやってきました。2トライに満足していたら決勝にはつながらない」。“御所実の申し子”の視線の先にあるのは初の頂点だけだ。

続きを表示

2020年1月6日のニュース