中垣内ジャパン、“絶対王者”ブラジルに敗れるも12年ぶりセット奪取!東京五輪へ可能性見えた

[ 2019年10月14日 21:40 ]

バレーボール男子W杯 第10日   日本1-3ブラジル ( 2019年10月14日    グリーンアリーナ広島・大アリーナ )

日本―ブラジル 第1セット、スパイクを放つ石川
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 バレーボール男子のワールドカップ(W杯)は14日、グリーンアリーナ広島の大アリーナと小アリーナで各3試合が行われ、世界ランキング11位の日本は同1位でリオ五輪金メダルの“絶対王者”ブラジルと対戦。セットカウント1―3で敗れたが、12年間ストレート負けを繰り返してきた相手から1セット奪い、東京五輪へ向け弾みをつけた。

 第1セットは序盤からブラジルが先行。なかなか追いつけずにいたが、西田&石川の活躍もあって、遂に9-9と同点に追いつく。しかし再びリードを許すと徐々に離される展開に。終盤は完全にブラジルペース。17-25と大差でこのセットを落とした。

 第2セット序盤は日本が3連続得点と幸先の良いスタート。しかしブラジルの5連続得点であっさり逆転を許す。しかし日本も粘りを見せ、簡単に流れをブラジルへ渡さない。二転三転する主導権争い。ジュースにまでもつれこんだが、最後はピンチサーバー・柳田がブラジルの守備を乱し2連続得点。26-24でこのセットを取った。日本は12年間ストレート負けを繰り返してきたブラジルから、遂にセットを奪うことに成功した。

 第3セットに入ると王者ブラジルが本領発揮。日本のミスも重なり、1-8と大きなリードを許してしまう。完全にブラジルのペースとなったが、終盤に西田&石川が躍動しムードが一変。8-22から14-23と追い上げを見せるも時すでに遅し。14-25とこのセットを押し切られた。

 第4セットは序盤からサイドアウトの繰り返し。我慢の時間が続いたが、日本が石川のブロックで連続得点。1回目のテクニカルタイムアウトを1点リードで迎えた。中盤になっても一進一退の攻防が続き、どちらに転ぶか分からない展開に。最後はブラジルが27-25とこのセットを奪取。日本は王者相手に善戦しながらもセットカウント1-3で敗れた。

 日本はブラジル戦の敗戦により、トータル7勝3敗(勝ち点20)となり4位が確定。42年ぶりのメダル獲得はならなかった。全勝のブラジルは負け数で2位ポーランドに2つの差をつけたため、最終日を残して優勝が決まった。

 出場12チームは1回戦総当たりのリーグ戦を行い、勝利数や勝ち点などを基に順位を決定。日本の次戦は15日。最終戦で世界ランク6位の格上カナダと対戦する。

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