宮原 グッと上がってバンッて降りる!連続3回転成功イメージ

[ 2018年2月21日 08:30 ]

平昌冬季五輪 フィギュアスケート ( 2018年2月21日 )

式練習で調整する宮原知子。左はザギトワ
Photo By 共同

 女子ショートプログラム(SP)は21日に行われる。宮原知子(19=関大)は20日、江陵アリーナの練習用リンクで最終調整。「グッ」「バンッ」のイメージで、鬼門の連続3回転ジャンプのクリーンな成功を狙う。

 言葉遣いはいつも丁寧な宮原が“舌好調”になった。表彰台への鍵は、今季11回跳んで8回も回転不足と判定された、3回転ルッツ―3回転トーループの連続ジャンプ。成功率27%を克服する鍵はどこにあるか。練習を終えた女子エースが力を込めた。

 「跳ぶときにグッと上がることと、バンッて降りることを意識しています」

 ミスター・プロ野球、長嶋茂雄氏をほうふつさせる擬音語でポイントを説明した。普段あまり口にしない表現に、強い意志がにじみ出た。SPを翌日に控え「半分は気合です」と、精神力の重要性も口にした。団体戦のSPは68・95点と伸び悩んだ。13日に一時帰国。17日に韓国に戻るまで、国内で滑り込んだ。その自信が言葉に表れる。

 「やるべきことはやったと思っているので、それをここで出さなくていつ出すんだっていう感じです」

 この日は、SP曲「SAYURI」をかけてノーミスでプログラムを完遂した。鬼門のジャンプだけでなく、練習全体を見ても目立った失敗はなかった。調子は明らかに上向きだ。

 今大会のフィギュアスケート、最後の種目。ここまでテレビや会場で、日本代表の仲間の活躍を願ってきた。「みんなの応援に力が入りました。いつもは自分にしか集中できないんですけど」。羽生の金、宇野の銀で沸いた平昌の日本代表。チームの応援を背に、最後を締めくくるのは日本女子のエースしかいない。

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