【岡崎真の目】宮原、坂本 十分銅メダルのチャンスあり

[ 2018年2月21日 15:41 ]

宮原知子
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 宮原の演技は素晴らしかった。スケートもよく伸びていたし、小柄な体格を感じさせない緩急をつけた滑りで演技点でも高得点を得ることができた。団体戦で回転不足を取られたこともあって練習の時から緊張感が漂っていたが、結果的にはそれがほどよい集中力となっていい方向に働いたのだろう。

 坂本も抜群の滑りを見せてくれた。ループやアクセルはやや跳び損ねたような感じもあったのだが、持ち前の高さと流れで何事もなかったかのようにまとめた。恐らく彼女の中では100点満点のジャンプではなかったはずだ。それでも着氷の動作できちんとまとめ、しっかりGOE(出来栄え評価)でも加点を稼いだのはさすがだった。

 2人とも団体戦では不本意な結果に終わったとはいえ、やはり一度五輪の雰囲気に慣れたことはいいアドバンテージになったに違いない。メドベージェワ、ザギトワの2人は別格としても、3位のオズモンドは比較的フリーでのミスが目立つ選手なので、2・93点差の宮原はもちろん、5・69点差の坂本も十分に銅メダルのチャンスはある。まずはとにかく自分がミスをしないこと。フリーでも2人の素晴らしい演技に期待したい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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