4年後こそ全開スマイルを 最終戦は黒星…収穫と課題の6位

[ 2018年2月21日 05:30 ]

平昌冬季五輪 アイスホッケー女子5、6位決定戦   日本0―1スイス ( 2018年2月20日 )

スイスに敗れ肩を落とすGK藤本那(左端)ら日本
Photo By 共同

 女子の5、6位決定戦が行われ、日本代表「スマイルジャパン」はスイスに0―1で敗れ、6位で今大会を終えた。日本は1次リーグB組2戦目で完敗した相手に善戦も、堅いゴールをこじ開けることができず。五輪初勝利を含む通算2勝3敗と進化を遂げた一方、世界トップとの差を痛感する大会となった。

 全力で60分間戦い抜いたが、突き付けられたのは厳しい現実だった。決勝トーナメント進出の可能性が断たれ、目標を5位入賞に再設定して臨んだ最終戦だったが零敗。山中監督は「鍵だった先制点を簡単に取られてしまったことが尾を引いた」と顔をしかめた。

 あっという間の失点だった。第1ピリオド開始3分すぎ、相手ゴールに迫りながらも決めきれず、逆に細山田の処理ミスを突かれてインターセプトされた。GK藤本那との1対1の状況をつくられると、大会を通じてファインセーブを連発してきた“氷上のこじはる”も、この時ばかりは防ぎきれず。反撃に出たFW陣だが、世界最高のGKと称されるシェリングの前に、今大会5試合目で初めて無得点に終わった。

 山中監督は「いい流れできているときに先制し、リードした形でいきたい」とゲームプランを描いていたが、思い通りにいかなかった。今大会通算5試合で8得点8失点だったが、完勝したコリア戦を除けば4試合で計4得点と決定力を欠いた。序盤戦では数的有利のパワープレーで決めきれず、「相手はここぞというときに数少ないチャンスを決めてくる。日本は得点力を上げていかないといけない」と久保。決定力不足は4年後への宿題だ。

 藤本那も「もっと練習しないといけない。もっと世界を知らないといけない」と唇をかんだ。22年北京では必ず笑う。そのための4年間が再び始まる。

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