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小野塚 涙の5位…アクシデント乗り越え「やりきれて良かった」

平昌冬季五輪 フリースタイルスキー ( 2018年2月20日 )

<スキー女子ハーフパイプ決勝>2大会連続メダルならず、涙を流す小野塚彩那
Photo By スポニチ

 ハーフパイプ(HP)女子決勝で、小野塚彩那(29=石打丸山ク)は82・20点で5位だった。HPが初採用されたソチ五輪で銅メダルを獲得し、連続メダルを目指して臨んだ2度目の五輪。昨年12月の脳振とうによる戦線離脱などアクシデントも乗り越えて5位入賞を果たした。キャシー・シャープ(25=カナダ)が95・80点で初優勝した。

 ハーフパイプの壁が勢いよく迫る。6位から逆転でのメダルを懸けた3回目。「このスピードでいったら…」。最後の2回転のトリックを仕掛ける直前で小野塚の頭をよぎるものがあった。

 昨年12月のW杯で同じ技を失敗して頭部を強打し、記憶を失った。検査を受けて1週間後には練習を再開できたが、体の奥底に巣食った恐怖心は簡単には消えなかった。鈍った動きは回転不足につながり、着地にクリーンさを欠いた演技で順位を1つ上げるのがやっと。「今回は自分自身との戦いだった。恐怖心が先に出てきてしまって、そこはちょっと悔やまれる」。弱みを見せない小野塚が涙を浮かべて悔しがった。

 海外勢が3回転や縦回転を取り入れる中、高さやグラブ、後ろ向きで滑るスイッチの技にこだわってきた。「技の数や難易度がない私には現実的な選択」。だが昨季のXゲームでは平均2・3メートルだった高さが、この日の3回目は平均1・2メートルとほぼ半減。津田健太朗コーチも「飛び負けていた」と認めたように、恐怖心は持ち味の高さも奪っていた。

 新種目として実施されたソチ五輪で銅メダルを獲得した。「自分がメダルを獲って終わりじゃない。まだ何も変わってないし、残せていない」と現役を続行。おかげで環境は整備され、合宿の回数やスタッフも増強された。まだ草の根レベルでは影響が広がりきってはいないが、今大会に日本から3人が出場できたのも小野塚の実績があればこそだった。

 「前回は楽しんで滑れたけど、今回はメダルだけ目指して勝ちにいった。メダルは獲れなかったが、今の自分ができることは出し切った」。この大会だけではない。この4年間ずっとそうだった。だからこそ小野塚は「やりきれて良かった」と涙を拭った。

[ 2018年2月21日 05:30 ]

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