ボミ 女王まさかの予選落ち 雨中ラウンド痛恨勘違いで1打罰

[ 2017年3月26日 05:30 ]

女子ゴルフツアー アクサ・レディース第2日 ( 2017年3月25日    宮崎県宮崎市 UMKカントリークラブ(6484ヤード、パー72 )

<アクサレディース2日目>傘を差し暗い表情でコースを移動するイ・ボミ
Photo By スポニチ

 2年連続賞金女王のイ・ボミ(28=韓国)が、2013年11月の伊藤園レディース以来3年4カ月ぶりの予選落ちを喫した。通算7アンダーの首位には柏原明日架(21=富士通)と川岸史果(22=加賀電子)が並んだ。3位には14年大会覇者の渡辺彩香(23=大東建託)、香妻琴乃(24=サマンサタバサ)がつけ、1打差を追いかける。

 連続予選通過記録が4シーズン97試合(棄権を含む)ぶりに途切れた。1打差で予選落ちしたイ・ボミは「(決勝ラウンドに)残っても良いプレーができたか分からない」と嘆き、雨に打たれた顔は青ざめていた。

 痛恨の勘違いだった。通算3オーバーで迎えた最終9番。ラフに打ち込まれた第1打は落下地点が水たまりだったため、規則通りに救済を受け、球を拾い上げて水の浮かない場所にドロップした。ここまでは問題はなかったが、その後、球の泥を拭おうと再び拾い上げた瞬間罰打が発生。予選通過の道が絶たれた。

 この日は悪天候のためフェアウエーなどに限り、無罰でボールの汚れを拭くことができる「プリファードライ」のローカルルールが追加された。しかしラフは適用外。規則18―2「止まっている球がプレーヤーにより動かされた場合の違反」により1打の罰が科された。イ・ボミは「予選通過を気にしてグリーン上の(パッティングの)ことばかり考えていた。頭がクリアじゃなかった」と肩を落とした。イ・ボミと同様に罰打が科された選手はこの日だけで他に3人がいたという。

 2年連続賞金女王の強さが影を潜めている。14年から専属キャディーを務める清水重憲氏(42)も「今まで見てきた中で一番悪い」と頭を抱える。今季開幕からアイアンショットの精度が落ち、開幕戦で3位に入って以降は27位、15位と苦戦。清水キャディーは「“いつかはボギーを打ってしまう”というプレッシャーがかかっていたんだと思う」と凡ミスの原因を口にした。

 次戦は海外メジャー・ANAインスピレーション(30日開幕、米カリフォルニア州)で、きょう26日に渡米する。「1日休んで気分転換して頑張りたい」と前を向いた。

 ▼第2日にペナルティーを受けた選手 イ・ボミ(9番)、堀奈津佳(11番)、鈴木愛(17番)、井上沙紀(3番)。いずれもゴルフ規則18―2が適用され、ラフにある球を拾い上げ1罰打が科せられた

 ▽プリファードライ 「芝草を短く刈ってある区域」にある球は、罰なしに拾い上げて拭くことができる。球を拾い上げる前に、プレーヤーはその位置をマークしなければならない。球を元の位置より1クラブレングスの範囲内で、ホールに近づかず、ハザード内でもパッティンググリーン上でもない所にプレースしなければならない。プレーヤーは自分の球を一度だけプレースすることができ、球がプレースされた時点でその球はインプレーとなる。

続きを表示

2017年3月26日のニュース