琴奨菊、真っ向勝負のはずが…大関復帰挑戦振り出し「あーくそっ」

[ 2017年3月26日 05:30 ]

大相撲春場所14日目 ( 2017年3月25日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲14日目>琴奨菊ははたき込みで照ノ富士に敗れる
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 場内に大ブーイングが飛び交う中で引き揚げた琴奨菊。10勝は遠かった。

 1場所での大関復帰がなくなる6敗目。風呂に入ると、周囲に響き渡るうなり声を上げた。「あー、くそっ」。続けて仕度部屋に腰を下ろすと、「結果論だから仕方がない」と目をつぶった。先場所まで同じ地位で競ってきた大関が、まさかの変化。真っ向勝負でいった琴奨菊はあっという間に転がった。

 大関からの陥落が決まった先場所終了後、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)と食事に行き、体質的にほとんど受け付けない酒を、久々に飲んだ。おちょこ1杯の日本酒。「何かを変えたい」という思いからだった。稽古も原点に返り、土俵上の時間を増やした。来月には祐未夫人が第1子となる長男を出産予定。そのことも力になり、10日目までに7勝を挙げ希望は膨らんだが終盤に力尽きた。

 大関復帰への挑戦は振り出しに戻った。今後について聞かれると「前を向いていけばいい」と力を込める。まずは千秋楽の一番を取り切ることに全力を注ぐ。

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