レスリング五輪存続に光 IOC理事会で有力3候補案浮上

[ 2013年2月16日 06:00 ]

羽田空港からタイへ出発する日本レスリング協会・福田会長

 風向きが変わってきた。20年夏季五輪で実施する25の「中核競技」からレスリングが除外された問題で、国際オリンピック委員会(IOC)が5月29~31日の理事会(ロシア・サンクトペテルブルク)で同年五輪の残り1競技の選定を審議する際、8候補から3競技に絞り込み、その中にレスリングを含める可能性が浮上していることが15日、分かった。レスリングが3候補に残れば、実施競技を最終決定する9月のIOC総会(アルゼンチン・ブエノスアイレス)で選ばれる道が開ける。

 レスリング界に一筋の光明が見えてきた。12日のIOC理事会で20年夏季五輪の中核競技25競技から外れた。5月の理事会ではレスリングに加え、野球・ソフトボールなど計8競技から20年五輪の実施競技を絞り込む。これまでは1競技に絞り、9月のIOC総会で実施の可否を決める方向だった。

 しかし、ここにきてレスリングを含む3候補を残す可能性が浮上した。あるIOC幹部が「5月の理事会で選ぶ競技数は決まっていない」とした上で「3競技にすべきだ。その一つはレスリングだろう」と明かした。

 各国オリンピック委員会連合(ANOC)会長を務めるアハマドIOC委員(クウェート)も「理事会では3競技か4競技を選び、レスリングを残すべき。そして総会で決めるのがベストだ」と除外の是非を総会に諮るべきとの考えを示した。3候補に残れば最後の1枠に入る道が開ける。

 IOCに対しては、日本、米国、ロシア、イランなど各国から強い批判や疑問の声が出ていた。5月の理事会での競技絞り込みでレスリングが残るのは難しいとみられていたが、IOCのロゲ会長は13日の会見で「今回の結果で五輪から除外されるわけではない」と話し、国際レスリング連盟(FILA)に残留へ努力するよう促した。IOC委員からもレスリングを存続させるべきとの声が上がってきた。厳しい立場に変わりはないが、レスリングを取り巻く空気は変化を見せている。

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