大鵬さんに国民栄誉賞「本人も天国で良かったと…」

[ 2013年2月16日 06:00 ]

10年の古希を祝う会で芳子夫人、白鵬、王氏(右端)に祝福され笑顔を見せる納谷氏

 1月19日に72歳で亡くなった元横綱・大鵬の故納谷幸喜さんに国民栄誉賞が授与されることが15日、正式に決まった。菅義偉官房長官が閣議後の記者会見で発表した。昨年11月には受賞したレスリング女子の吉田沙保里(30=ALSOK)に次いで21例目。角界からは89年に受賞した元横綱・千代の富士(現九重親方)に続き2人目。授与式は25日に首相官邸で行われる。

 元横綱・大鵬の故納谷さんが大きな栄誉を手にした。菅官房長官は「大相撲史上最多の32度の優勝を成し遂げ、昭和の大横綱として輝かしい功績があった。国民的英雄として、社会に明るい夢と希望と勇気を与えた」と授賞理由を説明した。

 午前9時30分すぎ、日本相撲協会広報部から受賞の連絡を受けた芳子夫人は早速霊前に報告。「頂けて光栄です。本当にありがたいこと。うれしいです。できれば(生前に)もうちょっと早ければ。本人も天国で良かったと思っていると思いますよ」と感謝した。

 56年秋場所で初土俵、60年初場所で新入幕を果たした。71年夏場所で引退するまで通算872勝。土俵で輝かしい実績を残した。引退後は献血運搬車を寄贈するなど社会貢献に熱心だった。芳子夫人は「そういうこと(慈善事業)もあったから、頂けたのでしょう」と話した。

 11日に両国国技館で行われた「お別れの会」の前に安倍首相から電報が届いた。「まさに昭和をつくった一人として、国民栄誉賞に値する方です」との一文もあった。

 25日の授与式には、芳子夫人、三女・美絵子さん、美絵子さんと元関脇・貴闘力の鎌苅忠茂さんの長男・幸男さんの3人で出席するという。

 納谷さんを“角界の父”と慕った横綱・白鵬は「当然だなという気持ちだ。国の英雄としてずっと称えられる」と称賛。「現役時代でもおかしくなかったし、親方をやっていたときでもおかしくなかった」と死去後の受賞を悔やんだ。自身の父・ムンフバトさんもモンゴルで国民栄誉賞に匹敵する労働栄誉賞を受賞しており「次は私がもらいたい気持ちです。でも32度の優勝に並ばないともらえないかな」と励みに頑張ることを誓った。

 角界から初めて同賞を受賞した九重親方も「大鵬さんの時代に(国民栄誉)賞があればもらったはず。角界にいた人が受賞してうれしい限り。協会にとってもありがたいこと」と喜んだ。

 ▼王貞治氏 全ての功績において国民栄誉賞にふさわしい人でした。残念ながら生前に受賞することはできませんでしたが、これで親方の功績がますます輝くものになることでしょう。撲界だけではなく、多くの皆さんの総意であっただけに、今回の受賞を心より喜んでいます。

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