「勝つ妄想」が現実に…加藤 自己記録に迫る好タイム

[ 2012年1月30日 11:05 ]

男子500メートルでタイムを確認する、34秒35で1位の加藤条治
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スピードスケート世界スプリント選手権最終日

(1月29日 カナダ・カルガリー)
 不振に陥っていた加藤が500メートルで優勝。自己ベストに0秒05と迫る好タイムに「本当に苦しんだけど、最後にある程度タイムが出て良かった」と表情に明るさを取り戻した。

 ソルトレークシティー、カルガリーと続いた高速リンクのレースで34秒03の世界記録更新を狙って万全の状態に仕上げてきたが、ここまで34秒台前半のタイムすら出せなかった。今村俊明強化部長は「久々に相当落ち込んでいた」と話す。

 それでも加藤は「勝つ妄想ばかりしていた」と自らを奮い立たせ、最後に好結果を出した。「調整に対する最低限のレベルは出せた。技術とぴったりかみ合えば、33秒台に行ける」。短くも深いトンネルを抜けたスプリンターは、にこやかな笑顔で北米遠征を締めくくった。(共同)

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