北の湖親方4年ぶり理事長復帰 返り咲きは史上初

[ 2012年1月30日 15:39 ]

理事長に選出され、記者会見する北の湖親方

 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で2年に1度の役員改選を行い、新理事10人(外部理事を除く)による理事会の互選で北の湖理事(元横綱)を12代目の理事長に選んだ。4年ぶりの復帰で、返り咲きは史上初めて。

 北の湖理事長は就任後の記者会見で「今後二度と不祥事を起こさないよう、再発防止に向けて教育、指導を徹底する」と抱負を述べた。空席となっている外部役員については理事2人、監事2人を起用し、外部理事は将来的に1人増員する意向を表明した。

 2期連続の投票となった理事選挙には1968年に立候補制になって最多の12人が名乗りを上げた。2期目となる貴乃花理事(元横綱)や理事経験のある九重親方(元横綱千代の富士)らが当選。友綱理事(元関脇魁輝)と伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が落選した。

 伊勢ケ浜親方は直前に辞退を申し入れた。立候補の受付期間が終了していたため受理されなかったが、理事選挙は事実上11人で争った。

 ▼九重理事(元横綱千代の富士)の話 やる気になってまた頑張っていきます。(立会演説会では)自分の思いを話した。

 ▼千賀ノ浦理事(元関脇舛田山)の話 大相撲への入場者数を増大したい。維持員席の問題もあるが、升席の空いているところをなんとかするように頑張りたい。

 ▼楯山理事(元関脇玉ノ富士)の話 理事長をしっかり支える。親方衆の意見も取り入れながらやっていきたい。

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