蝉川 2位浮上「いや~欲しいっすね」 ジャンボ超える史上最年少記録での日本タイトル3冠見えた!

[ 2024年6月8日 04:00 ]

男子ゴルフツアー BMWツアー選手権森ビル杯第2日 ( 2024年6月7日    茨城県 宍戸ヒルズCC=7430ヤード、パー71 )

蝉川泰果
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 23位から出たツアー通算4勝の蝉川泰果(23=アース製薬)が6バーディー、1ボギーの66をマークし、通算7アンダーで首位と1打差の2位に浮上した。今大会を制して日本オープン、日本シリーズJT杯に続く日本タイトル3冠となれば、1974年に尾崎将司が記録した27歳248日を大幅更新する23歳150日での史上最年少記録となる。67で回った稲森佑貴(29=国際スポーツ振興協会)が通算8アンダーで単独首位に立った。

 やっぱり大舞台に強い。1番パー4。ラフから56度ウエッジで30センチにピタリと寄せた一打から、蝉川の快進撃が始まった。ここから4連続バーディーを奪って波に乗り66をマーク。国内メジャー初戦で今季初めて各日順位で1桁となり、「久々にこんなに良いプレーができた」とホッとした表情でうなずいた。

 本格参戦2年目の今季は賞金王と海外ツアー1勝を目標に掲げた。スポット参戦した米ツアーでは9位に入ったものの、日本ではここまで4試合で最高成績は24位。「練習場では良い球を打てても、本番でスイングが変わる」と結果につなげられず、もどかしい日々が続いていた。

 そこで試合のなかった前週をあえてオフにした。練習の虫がクラブを握ったのは1度だけ。「体調も戻って状態も良い感じに」。東北福祉大時代のように朝の練習場で映像を撮り、スイングを確認するルーティンを復活させたこともプラスに作用。スタート前に自身の状態を客観的に認識でき、自信を持ってクラブが振れている。

 今大会を制して23歳150日での3冠達成となれば、尾崎将司の27歳248日を大幅更新する最年少記録となる。「まずは良いゴルフを4日間続けたい」と冷静に語りつつ、本音もポロリ。「いや~欲しいっすね、このタイトルは」。表情にも自信が戻ってきた。 (中村 文香)

《叔父は羽川豊 34歳加藤俊初突破》
 ○…34歳の加藤俊がレギュラーツアー7戦目で初の予選突破を果たした。1番から3連続バーディーなどで68。5位の好位置につけて「遅咲きですけど、もうちょっとで咲きそうなところ」と笑みがこぼれた。2児の父であり、レフティーの羽川豊を叔父に持つが「怖いんで教わらなかったです(笑い)」とジョークを飛ばす。昨年QTで初めてファイナルまで進み、今季は同34位の資格で出場する。「やつは誰だと思われながら上位をキープできたら」。オールドルーキーに注目だ。

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