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水温上昇アツいぜアカハタ 一度は水面でポチャも30センチ級来た

[ 2022年8月5日 07:18 ]

ルアーでアカハタ第1号を上げた森さん 
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】地球温暖化で近海の各所で顔を見せるアカハタ。主に根魚狙いのゲストだが、神奈川県真鶴・富丸ではこの高級魚を専門に狙っている。浅場の岩礁帯で展開する力強い当たり&引き込み。もう、ハマること請け合いだ。
 (スポニチAPC・林 悠二)

  「アカハタが釣れ出したのは3、4年前から。つい先日は15匹ほど釣った人も…」

 アカムツ、カワハギ、オニカサゴ、ヒラメ…ファンの希望で各魚種を狙う富丸・力石富男船長。今や夏の真っ盛り。水温の上昇に伴い、がぜん面白くなったのがこのアカハタだ。

 カサゴ同様に胴突仕掛けが主流だが、このところ数ではルアーが優勢とか。

 「ルアーのことは分からないけど、ザリガニみたいなワームを使ってますよ」と電話の向こうで船長。手持ちのワームを持参、胴突との二刀流で臨むことに。

 航程10分、真鶴半島周辺の10メートルダチで早速開始。胴突用の餌はサバとアナゴの切り身、冷凍カタクチイワシ。まずは上バリにイワシ、下にサバを付けた2本バリでトライ。すると、いきなりガガーン!海底で餌を待っていた感じ。瞬間的に根から離さないと根に潜られる。良い引き。竿を大きくしならせながら水面下に朱色が広がった。本命のアカハタだ。ところが水面でポチャ。合わせが弱く掛かりが甘かった。でも、餌がハリに残っていたので即、海底へ送り込む。すると食い直した!?着底5秒後、再び当たりが。丸々した30センチ級に胸をなで下ろした。根掛かりも多いが、食いの方も悪くない。2時間ほどで本命とカサゴを3匹ずつ。良い出だしだ。

 トモで本命を立て続け2匹上げたのは、神奈川県平塚市の田城裕司さん(60=会社役員)。

 「数日後に友人と来るのでその練習です」と言いつつ、今度はオニカサゴを2連発。

 そんな中、2人のルアーマンが、ほぼ交互に釣り上げ始めた。ルアーを20メートルほど沖に投入、根の際を竿先で捉えながらリフト&フォールで誘っている。カニなど甲殻類を好む魚が相手。赤や黄色のザリガニタイプやカーリーテールなどリアクションパターンのワームを使用。棒状のオモリは根掛かり回避対策で8~10号。ラインはPE2号。

 「良い引きでした」と、良型アカハタを手にするのは神奈川県海老名市の森翔吾さん(33=会社員)で、早くも3匹目。

 「毎回10匹前後、前回は15匹上げました」と話すのは森さんが勤務する会社の社長、寺井忠さん(48=神奈川県開成町)。前半はリールの故障などで後れを取ったが、中盤以降は爆釣。アカハタを筆頭にオオモンハタ、キジハタ、カサゴを交えて計12匹。

 筆者も持参のルアーロッドに切り替えてトライ。本命を2匹追加。何やらコツがつかめた感じ。久々の快挙に、またすぐにでも狙いたいほどハマった。

 ◎力石富男船長の話
 旬の魚で活性の高い時。特に夏から秋にかけてが面白いですね。根掛かりの多い場所で、ウツボなども掛かるエリア。こんな場所だからこそ魚が残り、釣れ続くのでしょう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、真鶴・富丸=(電)0465(68)3716。乗合は午前5時半出船。料金は餌、氷付き8500円。

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