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友釣り解禁で“黄金アユ”ヒット連発 69匹大漁に胸いっぱい

[ 2022年7月13日 05:30 ]

アユを釣り上げ笑顔を見せる筆者
Photo By スポニチ

 友釣り解禁を迎えた滋賀県・愛知川上流漁協管内に、香り高い若アユを求めて釣友と釣行した。現地では、川辺で夜明けを待つ多くの太公望でにぎわっていた。渓谷といえる河川は、いまだ低水温で早朝の追いは渋かったものの、昼前からは瀬肩で美アユが追いを見せはじめ、夕方までに13~17センチの芳香な若アユを2人で69匹。一日中カジカガエルが鳴きやむことのない清流に身を置き、満足極まる時を過ごした。(スポニチAPC・横山 幸浩)

 愛知川上流漁協の池田組合長から「小ぶりながら魚影は濃いので楽しめる」との誘いを受けて、6月中旬に鮎匠会の永岡克成氏と向かった。未明4時に組合事務所に着くと、すでに多くの太公望でにぎわっていた。組合長に聞くと、3時ごろがピークだったとのことで、改めて人気の高さに驚かされた。

 川の状況を聞き出発するが、狙いのポイントは多くの釣り人で入川できず、比較的空きのある黄和田橋上流に釣り場を定めた。トロ瀬尻の瀬肩に場所を確保したが、水温は15度と低く寒さで竿出しを戸惑った。

 しばらくすると上流で竿が曲がるのを見て、オトリアユをセットし流れに放った。対岸に向けて、ゆっくりと泳がせ大石に近づいてきたところで、ツゥツゥーとアタリが目印に表れた。竿を立てて、針がきっちりと食い込むのを確かめながら引き抜く。タモに収まったのは、16センチだが黄色い追い星をまとった美アユだった。手にすると、スイカのような芳香がほのかに漂い感動がわき上がった。

 オトリを野アユにチェンジして、流心を攻めるが反応なし。そこで、流心脇やそのタルミで数を伸ばした。昼前になり、上流の釣り人がまばらとなってきたので移動、大石が点在する複雑な流れの瀬でオトリアユが入りにくいピンポイントを狙う作戦とした。

 オモリを使い、止め気味で誘うと目印がギューンと引き込まれる強いアタリ。竿を立てると、野アユは強い引きで抵抗を見せた。細糸が石ズレで切れないように巧みに竿操作しながら引き抜くと、この日の最大17センチの背ビレの長いアユがタモに収まった。

 昼食後は、木戸ノ下橋上流で竿抜けポイントを丁寧に探って数を伸ばした。夕方までの釣果は、13~17センチを38匹で、永岡氏も31匹だった。小ぶりながら、香り高く金色に輝くアユに満足感いっぱいだった。

 愛知川上流は、透明度抜群の清らかな流れで、瀬音とともにカジカガエルの涼やかな鳴き声が響き渡る自然豊かな聖地といえる河川。魚影は濃いので、今後は水温上昇とともに湖産アユの強烈な追いが楽しめるだろう。

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