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良型マダイの天国だ タナ5メートル掛かれば本命!!

[ 2022年5月28日 07:17 ]

前田船長直伝の技で良型を仕留めた石原さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】新潟県沖のマダイが乗っ込み中。掛かれば本命間違いなし。魚の王様は食欲旺盛、絶好な食いが続く名立沖に繰り出した。乗り込んだのは龍宮丸。(スポニチAPC・菅野 順也)

 ここでは“いつものやり方”は通用しない。

 「タナは5メートルでお願いします。水面から15メートルまでいったん落としてから停止して、5メートルまで巻き上げてください。コマセを振るのも5メートルでお願いします。せっかく寄った群れが散らぬように、コマセは定期的にまいてください」と、前田幸男船長よりアナウンス。

 午前5時40分、水深45メートルのポイントに到着した龍宮丸は釣りを開始。1投目の仕掛けを送り込んで6分後に早速、私の竿が曲がった。置き竿の状態から手持ちにして合わせを入れるとなかなかの手応えだ。ハリスを手繰る手に力強い魚信がダイレクトに伝わる。船中1匹目となる2・1キロを釣ることができた。

 それから船上は一気に慌ただしくなった。突然の突っ込みを落ち着いていなしていた、久喜市・松崎宏さん(70=会社経営)は「私の人生に釣りは欠かせません。マダイを釣るならここですね、もう20年以上通っていますよ」と3キロ級をキャッチ。

 釣りは地元の海専門の長岡市・石原善昭さん(63)は「こんなに魚影が濃い海の近くに住んでいるのは幸せなことですね。前田船長からマダイ釣りを一から習いました」と船長直伝の腕前を披露した。

 左舷胴の間では、南魚沼郡・長谷川英雄さん(75)が「マダイは他の魚にはない強い引きが魅力ですね。食べてうまい高級魚だからうれしさも倍増です」と竿先に集中していた。

 前田船長にうまく釣るコツを聞くと「食いが良い時ほど、仕掛けのコンディションには注意してください。ハリスの傷やハリ先の鈍りは釣果に大きく影響します。自分の使用している竿の調子に合った合わせのタイミングも大事です」とのこと。

 終始食いが続いた当日は、トップ23匹の釣果でうれしい早上がりとなった。今後は行程10分の名立真沖が乗っ込み本番に突入する予想だ。

 ◯…夫婦でレタス農家を営んでいる、南佐久郡・新海甲一郎さん(70=農業)は「船の釣りはさまざまな人と出会うのも楽しさですね。私たちの仕事が忙しくなる前に釣りに来ました」。幸江さん(69=農業)は「何も考えずに穂先を見ている時間が、私にとって至福の時ですよ」と、仲良く竿を並べていた。

 ▼当日使用のタックル 竿=がまかつ「がま船 シーファング マダイ30―270」、ハリ=同「G―HARD V2 真鯛」12号、ハリス=ヤマトヨテグス「フロロハリス 8号」6メートル・5号6メートル2段式。付け餌=マルキユー「くわせ丸えびイエロー+旨〆ソルト」

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、名立・龍宮丸=(電)025(537)2310。出船は午前5時。乗合料金1万1000円(8時間便)。

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