×

天然ヤマメ10匹のお出迎え 春のうららに誘われ足運んだ丹波川

[ 2022年4月16日 07:17 ]

釣果を見せてくれた山田さん
Photo By スポニチ

 【渓流2022】春らしい陽気に誘われ小鳥のさえずり、新緑、うるわしのヤマメを求めて久しぶりに訪れた渓は山梨県丹波川。まさに春、卯月(うづき)の渓流釣りを堪能した!(スポニチAPC 諏訪本 修三)

  4月中、丹波川に釣行するときはいつも遅めに入川をする。

 午前9時、中流の丹波山村村営釣り場の前の河原の駐車場で、下見がてら河原に立つと、上流から足取りも軽く釣り人が下ってきた。声を掛け、釣況を尋ねると優しい笑顔で答えてくれた。

 朝の釣りで6匹ほどヤマメを釣って、これからやや下流の丹波山村役場の上・下流のポイントを探るという。竿さばきも軽快でベテランの渓流マンである。清瀬市の山田哲也氏(52=会社員)で、丹波川には今シーズン2回目の釣行だとか。普段は多摩川、秋川、桂川などにも釣行しているという。

 引き舟からヤマメを取り出し、玉網に入れて見せてくれた魚は18センチ前後のヒレピンで、パーマークの美しい天然ヤマメだった。

 解禁前に放流した成魚放流魚らしきヤマメは釣れなかったらしく、全てが天然魚。餌は小さめのキジを使用したそうだ。

 筆者は、村営釣り場前の駐車場から上流域のポイントゆっくり釣り上がることにした。餌はこの時季に採取しにくいヒラタを使う。やや水かぶりの良い滑石をタオルで上流から撫でて、小型ながらも生きの良いヒラタを採取することができた。

 仕掛けをロッドに付けて、いざ釣り開始!このポイントに入ったのであろう朝の釣り人は大方、大場所の淵などを狙った可能性が高いと判断。水温のやや低いこの時季に渓流マンが見逃し、平瀬やチャラ瀬を中心に時間をかけて釣り上がる作戦だ。するとポツポツとではあるが18センチ前後の元気なヤマメたちが愛竿を絞ってくれた。4月の中旬になって深場からヤマメが平瀬やチャラ瀬に移動して来たようだ。

 釣りの合間に見る渓流の風景はまさに春。人家の周辺の木々は芽吹き、川沿いに散在するソメイヨシノは満開。渓の急しゅんな岩肌には、ミツバツツジやヤマザクラが咲きこちらも満開。釣りの合間には鳥のさえずりが心地よく耳に響いて、心も体も本当に癒やされた。

 結果、昼食を挟んで釣れたヤマメは10匹を超えていた。放流魚らしきヤマメは皆無であった。

 ◎今後の狙い場所・タックル
 本流なら丹波山村、道の駅下流から上流部の足場の良いポイントが狙い目である。水温が上昇する5月からは上流部や支流域でも釣れるがベテラン向きである。

 タックルはロッド6メートル前後、水中糸は0・15~0・4号を使用。ハリは半スレの1~3号を使用。餌はヒラタやキジを多用しよう。

 ▼釣況 丹波山村商工会漁協事務所=(電)0428(88)0444。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る