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ライトタックル深場五目釣り 正確なタナ釣りが釣果左右

[ 2022年3月12日 07:20 ]

筆者はキンメダイの一荷
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】一度は挑戦したい憧れの深場釣り。ヘビータックルにハリ数が多くて、ちょっとマニアックなイメージもある。そんなあなたにオススメなのが、「ライトタックル深場五目釣り」。おいしい高級魚を求めて真鶴・国敏丸に乗り込んだ。(国友 博文)

 ライトなのに深場?となるが、オモリは200号と軽い。竿はビシ竿や硬めの青物竿が流用できる。リールには道糸PE6号程度を500メートル以上巻けばOK。ビシアジやアカムツ釣りの延長といったところだ。ハリ数は8~10本が基本だが、慣れるまではトラブルの少ない5本程度がおススメだ。

 狙う水深は起伏のある200~350メートル。相模湾は深場釣りに適した好ポイントが無数に点在する。

 餌のサバ短冊をハリチョン掛けしたら、釣り座に備えた強力マグネットに丁寧に並べて合図を待つ。「始めましょう。水深200メートルです」とベテラン露木国敏船長。

 仕掛けはミヨシ側から順番に投入する。足元を整理することがおマツリしないコツ。この釣りは正確なタナ取りが釣果を左右する。

 竿先の変化に集中してオモリの着底を確認したら、3メートル巻き上げて当たりを待つ。

 「なんか食ったよ」と湯河原市の杢本康次郎さん(72)。そして「ゴン!ゴン!」と自竿にも同時ヒット。一呼吸待って強い引きを確認したら、電動リールの中速で巻き上げる。赤か黒か?長い道のりにワクワクする楽しいひと時。杢本さんにはキンメダイとシロムツの一荷。こちらも赤いぞ!キンメダイだ。おっと!もう1ついるぞ。1投目からキンメダイの一荷に船長も操縦席から顔を出してにっこり。

 相模原市の小磯泰信さん(38=会社員)には良型のクロムツだ。「あぶりでビールが楽しみです」と船内活気立つ。

 日が昇ると水深も徐々に深くなって、リールのカウンターは東京タワーの高さと同じ333メートル。これぞ深場!これぞ男のロマンである。

 杢本さんには叩くような強い引きが訪れる。海面に見事なアカムツが顔を出した。

 最後の流しでは小磯さんの竿が大きく曲がるとシロムツの3点掛け。杢本さんもクロムツを追釣して五目釣り大成功だった。

 ◎餌にも一工夫 おいしい魚が大好きな小磯さんは餌にも一工夫。サバ短冊やホタルイカ、イワシ、サンマなどを持参する。「自分の考えた餌で食わせたらさらに楽しいですね。でも船宿のサバが一番食いますね」

 ◯…マダイ午後船でも竿を出した。秦野市の栗原勝広さん(56=会社経営)の専用竿が大きく曲がった。海面に「ボコッ」と大きな魚体が浮き上がる。船長立ち会いの測量では自己記録更新の7・2キロの大型。「その前にもハリスを切られて、4号に上げて良かったです」と大興奮。「この様子なら、これからマダイも良さそうですね」と船長も太鼓判を押していた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、真鶴・国敏丸=(電)0465(68)2800。出船は午前5時50分ごろ。乗合料金9500円。マダイ船は同1万円。

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