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潮通し抜群!! 落ちギス、人気スポットで大漁72匹ゲットだ-兵庫県播磨新島・赤灯台波止

[ 2021年10月27日 05:30 ]

捨て石際で25、23センチの大物をダブルで釣り上げた
Photo By 提供写真

 爽やかな秋空が広がり、落ちギスの投げ釣りが面白くなってきた。そこで、定評のある兵庫県播磨町・播磨新島の赤灯台波止へ釣行。午前中は期待の潮が流れずさっぱりだったが、昼すぎから待望の込み潮が西へ流れ出すと群れが港内に入り、ブルン、ブルルッ、ギュギューンと痛快なアタリが連発。ダブル、トリプルと忙しいほどヒットし、25センチの良型を筆頭に72匹と“快釣”。抱卵してパールピンクに輝くキス釣りが堪能できた。(スポニチAPC・松尾 幸浩)

 近郊の落ちギス好釣り場は、なんといっても東播エリアにある播磨新島の赤灯台波止の先端部。ここはたっぷりと水深があり、潮通しも抜群。しかも足場も良く、良型キスが数釣れるので圧倒的な人気を誇る。そこで、そろそろ落ちギスが面白いのではと読んで、現地到着が9月下旬の午前6時ごろ。

 大波止に下りると、外向きにはずらりとルアーマンが並んで大盛況。普段なら「いい場所がない」と逃げ腰になるところだが、今回は心配無用。「キスは潮流の速い沖向きよりも水深のある港内を狙え」が鉄則だからだ。

 急いで先端部まで行くと、狙いの内向きはガラガラ。早速、キス針6号の5本針仕掛けにアオムシを刺して軽くキャスト。
 キスの群れがいれば一発でヒットするのだが、朝まずめも小ダイやテカミ(イトヒキハゼ)、ハゼ、フグと外道のオンパレード。キスの姿が見えない。午前8時を過ぎると、キス釣りファンが次々と来てサオが並ぶ。

 その中に釣友がいたので、釣況を尋ねると「最近の潮回りでは昼ごろからキスの群れが来ますよ」と教えてくれる。そこで、潮に敏感なキスの群れを待っていると、潮目が現れて、昼すぎからは西へ流れる潮が速くなると、港内の海面もざわつき、いかにも釣れそうな雰囲気になってきた。

 そろそろチャンスと思っていると、ブルン、ブルルンと竿先をたたく心地よいアタリが連発して、海面を滑るように15~18センチ級のパールピンクに輝くシルエット3匹がヒット。周りでもどんどんキスが釣れだし、嫌な外道も消えダブル、トリプルと忙しいほどヒットする。

 これならクーラーいっぱいも夢ではないと胸を膨らませる。ただ、数はどんどん増えてきたが、良型といわれる20センチオーバーが釣れないのが不満だ。

 そこで、いろいろと探っていると、午後2時ごろに釣友が23センチの良型を釣り上げた。ポイントを聞くと「すぐそこの足元ですよ」と言う。

 それならと、捨て石際を狙うとすぐに、ギュギューンと竿先をひったくる痛快な反応。「これはデカイ!」と、わくわくしながらリーリング、抜き上げたのは丸々と太った25センチの大物と23センチのダブル。このサイズなら納得と思わずニッコリだ。

 こんな足元で釣れるのならビギナーでも十分楽しめる。それからも近投で良型が連発してヒット。これが落ちギス釣りのだいごみともうウハウハ。結局、餌切れで午後3時前に納竿となったが、72匹と“快釣”。これから水温が下がると荒食いが始まるので、ぜひチャレンジしてほしい。

《潮を読むのがコツ》
 落ちギスとは、水温が低下するにつれて、越冬に備えて沖の深みへ移動する前に捕食活動が活発になるキスのこと。この時期は餌を荒食いするので、群れに当たれば型、数ともに楽しめる。コツは潮を読み、狙いどころを見極めてアプローチすることが大事。

 ◆アクセス 関西方面からは第二神明道路・明石西インターを出て県道208号を南進、南二見人工島入り口の交差点を右折し、次の人工島北の交差点を左折して播磨新島へ。

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