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船釣り解禁!!“速攻”ブラウン52センチ 開始1時間たたず強烈ヒット

[ 2021年5月2日 06:32 ]

52センチのブラウントラウトと至福の筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】4月20日は栃木県中禅寺湖の船釣り解禁日。午前5時、私たちも民宿おかじんでレンタルボートを借りて沖へ出ました。中禅寺湖2回目の友人を乗せ、まずはおかじんの桟橋沖から攻めました。

 私はフライ、友人はルアーです。フライは愛犬・ヤマトの毛を混ぜ込んだヤマゲマラブーです。パターンとしてはポーラーシェニールマラブーです。

 暗いうちはこれの明るい色の大きめサイズ(4番)を結びました。

 水深15メートルから6メートルへせり上がる斜面の深い方へフライを沈め引いてくると、なんと第1投でヒット。グリグリと鈍調な引きはレイクです。ボートからでは深場から真上に引き上げるのでよく引きます。船べりで何度も下へ突っ込み、楽しませてくれてネットイン。60センチぐらいのレイクでした。ぷっくりと太ったグラマラスな魚体だったので安心しました。というのも、解禁から岸釣りで釣れたレイクの大半が痩せているとの情報で、私が解禁日に釣った魚も痩せていたからです。

 もしかしたら餌がないのか?と懸念されましたが、この魚が太っていたのでその心配はなくなりました。

 これをリリースして同じ場所をもう一度流すと、またもやヒット。「今日爆釣だぜ」と喜んでいたら、その魚は船べりの突っ込みでバレてしまいました。

 思い切って岸へ寄り、水深2~4メートルあたりへ投げ込んでいるとすぐさまにググッときました。それは根掛かりで、2連発したフライをなくしてしまいました。明るくなってきたので、ちょっと地味目のヤマゲフライを結び直しました。

 相変わらず同じ水深を流すと、さらに強烈なヒットがありました。浅場のレイクでよく引く魚もいますが、ブラウンの可能性もあります。ワクワクしながら引き寄せると、やはりと言って良いのかどうか分かりませんが、サイズのいいブラウンでした。

 この時点で1時間たっていませんでしたが、ルアーの友人はノーヒットでした。そして次にフライにヒットしたのはまたレイクでした。私もルアーに変えようとしたら「あ、追ってきた」と友人。レイクがボート際まで追ってきたそうです。

 そして彼は「このままフライを続けていてほしい」と言いました。なぜなら「やる気がなくてルアーにヒットしないのか」「いないのか」「フライにヒットするなら、いることは確かだと自信が持てるから」だと言いました。

 私はフライを続行、先ほど根掛かりした超浅場のポイントでもヒットがあり、その後4匹ヒットして3匹ゲット。その時点で午前9時半でした。まだまだ行けそうです。しかしその後当たりは一回もありませんでした。

 昼前には山側へ移動し友人がミノーイングで完璧なトレースを繰り返しましたが、チェイス(追い)すらなく、夕方おかじん沖へ戻って朝と同じコースを攻めましたが、フライにも当たりはありませんでした。残念ながら友人はオデコ。

 帰港すると、常連の“ゴッド”こと岩沢友幸さんが「解禁日はこんなもんだよ。朝やる気のあるヤツらがパタパタっとヒットして、その後回遊がなければ同じ場所やってもヒットしない」と言っていました。(東京海洋大学客員教授)

◎6月セミング

 ◯…中禅寺のボートゲームはこれから最盛期を迎え、6月はブラウンのセミング(セミパターンの水面釣り)が楽しめる。夏になると魚が深場へ落ちるのでルアーでないと攻めにくいのですが、私は昨年8月にフライで2匹ヒットさせました。今年もこれから9月末まで、いろんなドラマが起きそうです。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、中禅寺湖・民宿おかじん=(電)0288(55)0410。

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