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隣りのチヌが光っていた! 狙った本命不発も釣れたタコを手にニンマリ 和歌山県由良町

[ 2021年4月21日 05:30 ]

夕まずめ、チヌからの魚信に全集中
Photo By スポニチ

 若葉香る季節がやってきた。筏(いかだ)のチヌ釣りが一番楽しい時期だ。乗っ込みと言われ、沖から産卵のために沿岸へとやって来るエサを求めて荒食いするため、比較的に釣りやすい。そこで、会社の仲間2人と和歌山県の衣奈に出掛けたが、エサ取りの猛攻にあい、乗っ込みチヌにはお目にかかれなかった。ただ、思わぬ獲物をゲットした。(スポニチAPC・野長 一則)

 朝5時の1番船は諦めた4月上旬、9時半に現地到着した。のんびりとした釣行となった。快晴無風、この日の予想最高気温は23度と半袖でもいいくらいの釣り日和だった。

 衣奈港沖合に設置されたコイヅキと呼ばれる筏に上がり、遅れを取り戻そうと急いでダンゴ作りに取り掛かる。米ぬかにさなぎの粉末、アミエビ、ムギを混ぜ、少量の水を加え適度なかたさのダンゴを作る(着底後ダンゴが割れるかたさ)が、これがなかなか難しい。途中で割れたり、いつまでもダンゴのままで残っていては釣れない。

 さあ釣り開始だ。エサのオキアミをハリに刺し、底を流れに合わせゆっくりと流していくが、アタリがまったくないままエサがなくなってしまう。エサをコーンにかえても結果は同じだった。どうやらフグやカワハギのエサ取りが底に群がっているようだ。

 すると、隣の筏で釣っていた高槻市の押川大志さんがサオを大きく曲げ、タモ入れをしている。「チヌですか?」と聞くと「ハイ、40センチちょっとくらい」と、すでに3匹目を釣り上げていた。顔出しはNGということで写真を撮らせてもらったら、35~43センチのチヌ3匹とカワハギ4匹。「2週間に1度ぐらいの釣行で今年45匹釣ってます」との答えが返ってきた。経験と腕の差を痛感させられた。

 わが方は、仲間の増井さんが2キロ超のマダコを釣り上げたのが成果だった。持ち帰り、ゆでだこで一杯飲みながらの反省会を行った始末。近いうちのリベンジを誓い合った。

 問い合わせは中長渡船=和歌山県日高郡由良町衣奈787、(電)0738(66)0657、または(電)0738(66)0656。

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